アンドロゲン依存性
男子性腺機能不全(類宦官症),造精機能障害による男子不妊症
男子性腺機能不全(類宦官症)の場合
通常,成人にはテストステロンプロピオン酸エステルとして1回25〜50mgを1〜3日間ごとに筋肉内注射する.
造精機能障害による男子不妊症の場合
通常,成人にはテストステロンプロピオン酸エステルとして1回5〜25mgを週2〜3回,又は1日50〜100mgを無精子状態になるまで筋肉内注射する.
なお,いずれの場合も症状により適宜増減する.
本剤を投与する場合には,定期的に前立腺の検査を行うこと.
前立腺肥大のある患者[前立腺肥大が増大するおそれがある.]
心疾患,腎疾患又はその既往歴のある患者[ナトリウムや体液の貯留により,これらの症状が増悪するおそれがある.]
癌の骨転移のある患者[高カルシウム血症があらわれるおそれがある.]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
投与経路
本剤は筋肉内注射にのみ使用すること.
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては,組織・神経等への影響を避けるため,下記の点に注意すること.
同一部位への反復注射は行わないこと.
特に乳児,幼児,小児には注意すること.
神経走行部位を避けること.
注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き,部位をかえて注射すること.
その他
本品はワンポイントカットアンプルであるが,アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい.
蛋白同化・男性ホルモン剤を長期大量に投与された再生不良性貧血の患者等に肝腫瘍の発生が観察されたとの報告がある
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗凝血剤ワルファリンカリウム等 | 抗凝血剤の作用を増強することがあるので,抗凝血剤を減量するなど注意する. | 本剤の凝固因子合成抑制あるいは分解促進作用による. |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない(再審査対象外).
| 頻度不明 | |
| 過敏症 注1) | 過敏症状 |
| 肝臓 注2) | 肝機能検査値の異常 |
| 内分泌 注2) | 陰茎肥大,持続性勃起,特に大量継続投与により精巣萎縮・精子減少・精液減少等の精巣機能抑制 |
| 精神神経系 | 多幸症状 |
| 皮膚 | 脱毛,皮膚色調の変化(紅斑等)等 |
| 投与部位 | 疼痛,硬結 |
注1)発現した場合には投与を中止すること.
注2)観察を十分に行い,発現した場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
エナルモン注10 229円/管
エナルモン注25 300円/管
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