カシミタール静注

鎮痛消炎剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム サリチル酸ナトリウム
製造/販売 東和薬品
剤形/規格
  • カシミタール静注

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禁忌

  • 本剤又はサリチル酸系化合物(アスピリン等)、コンドロイチン硫酸に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能・効果

  • 症候性神経痛、腰痛症

用法・容量

  • 通常成人1回20mLを1日1回3分間以上かけて緩徐に静脈内投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    本剤は、鎮痛剤の経口投与が不可能な場合又は急速に症状を改善する必要がある場合のみ使用する。

注意事項

重要な基本的注意

  • サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]

  • ショックを起こすことがあるので、経口投与が不可能な場合又は緊急に鎮痛が必要な場合にのみ投与を考慮すること。なお、本剤の使用に際しては、常時直ちに救急処置のとれる準備をしておくことが望ましい。

  • ショックなどの反応を予測するため、十分な問診を行うこと。

  • 高熱を伴う幼児・小児及び高齢者又は消耗性疾患の患者においては、作用が急激にあらわれ、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等があらわれることがある。これらの患者に投与する必要がある場合には、投与後の患者の状態に十分注意すること。

  • 投与後少なくとも10分間は患者を安静の状態に保たせ、観察を十分に行うこと。

  • 長期連用を避けること。

慎重投与

  • 本人又は両親・兄弟に他の薬物に対するアレルギー、蕁麻疹、気管支喘息、アレルギー性鼻炎又は食物アレルギー等のある患者

  • 肝又は腎障害のある患者[肝又は腎障害を悪化させるおそれがある。]

  • 出血傾向のある患者[血小板機能異常を起こすおそれがある。]

  • 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]

  • 潰瘍性大腸炎の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある。]

  • クローン氏病の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある。]

適用上の注意

  • 投与速度

    使用に際しては、患者を横臥させ20mLを3分間以上かけて、できるだけゆっくり静脈内注射すること。

  • アンプルカット時

    本剤はワンポイントカットアンプルであるが、異物の混入を避けるため、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。

その他の注意

  • 非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。

取扱上の注意

  • 注意

    本剤はワンポイントカットアンプルを使用しているので、アンプル頭部の●マークを上にして反対方向に折りとること。

  • 安定性試験

    最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年)の結果、カシミタール静注は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
クマリン系抗凝血剤ワルファリン クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 サリチル酸製剤(アスピリン等)は血小板凝集抑制作用による出血作用を有する。また、血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝血剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖尿病用剤インスリン製剤トルブタミド等 糖尿病用剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 サリチル酸製剤(アスピリン等)は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • (頻度不明)

  • ショック

    ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、血圧低下、顔面蒼白、脈拍異常、呼吸困難等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)

    皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 再生不良性貧血

    再生不良性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
過敏症 注2) 発疹、浮腫、鼻炎様症状、結膜炎等
血液 注2) 白血球減少、血小板減少、貧血等
精神神経系 注3) 耳鳴、難聴、めまい
肝臓 注2) 黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
腎臓 注2) 腎障害
消化器 胃痛、食欲不振、嘔気、嘔吐、消化管出血
注射部位 血管痛、しびれ感、発赤、そう痒感、腫脹等
  • 注2)このような場合には投与を中止すること。

  • 注3)このような場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと。

薬価

カシミタール静注 60円/管

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