ダオニール錠1.25mg 他

経口血糖降下剤

3.0(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 グリベンクラミド
製造/販売 サノフィ
剤形/規格
  • ダオニール錠1.25mg
  • ダオニール錠2.5mg

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警告

  • 重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。

禁忌

  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

  • 重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]

  • 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

  • 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • ボセンタンを投与中の患者[「3.相互作用」の項参照]

効能・効果

  • インスリン非依存型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

用法・容量

  • 通常、1日量グリベンクラミドとして1.25mg〜2.5mgを経口投与し、必要に応じ適宜増量して維持量を決定する。ただし、1日最高投与量は10mgとする。
    投与方法は、原則として1回投与の場合は朝食前又は後、2回投与の場合は朝夕それぞれ食前又は後に経口投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。
    糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

  • 適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

  • 投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

  • 投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

  • 重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。また、低血糖に関する注意について、患者及びその家族に十分徹底させること。

慎重投与

  • 肝又は腎機能障害のある患者

  • 次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態

    • 肝又は腎機能障害

    • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

    • 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態

    • 激しい筋肉運動

    • 過度のアルコール摂取者

    • 高齢者[「5.高齢者への投与」の項参照]

    • 3.相互作用」(2)の1)に示す血糖降下作用を増強する薬剤との併用

過量投与

  • 徴候、症状

    低血糖が起こることがある。[「4.副作用」の低血糖の項参照]

  • 処置

    • 飲食が可能な場合

      ブドウ糖(5〜15g)又は10〜30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを摂取させる。

    • 意識障害がある場合

      ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図る。

    • その他

      血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与もよい。

適用上の注意

  • 薬剤交付時

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

  • スルホニルウレア系薬剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続使用した場合、食事療法単独の場合と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告がある。

  • インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。

相互作用

相互作用序文

  • 本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝される。[【薬物動態】の項参照]

薬物代謝酵素用語

CYP2C9

薬物代謝酵素用語

CYP3A4

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ボセンタントラクリア 本剤との併用により、肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告がある。 本剤及びボセンタンは胆汁酸塩の排泄を阻害し、肝細胞内に胆汁酸塩の蓄積をもたらす。

併用注意

  • 血糖降下作用を増強する薬剤

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
インスリン製剤ヒトインスリン 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中インスリン増大
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ビグアナイド系薬剤メトホルミン塩酸塩ブホルミン塩酸塩 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 肝臓での糖新生抑制、腸管でのブドウ糖吸収抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
チアゾリジン系薬剤ピオグリタゾン 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン作用増強
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
α-グルコシダーゼ阻害剤アカルボースボグリボース 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 糖吸収抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
DPP-4阻害薬シタグリプチンリン酸塩水和物 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン分泌促進、グルカゴン濃度低下
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
GLP-1受容体作動薬リラグルチド 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
SGLT2阻害剤イプラグリフロジン L-プロリントホグリフロジン水和物 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 尿中へのブドウ糖排泄促進
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
プロベネシド 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 腎排泄抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
クマリン系薬剤ワルファリンカリウム 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 肝代謝抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
サリチル酸剤アスピリンサザピリン 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
プロピオン酸系消炎剤ナプロキセンロキソプロフェンナトリウム水和物 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。]
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アリール酢酸系消炎剤アンフェナクナトリウム水和物ナブメトン 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。]
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
オキシカム系消炎剤 ロルノキシカム 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。]
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
β-遮断剤プロプラノロールアテノロールピンドロール 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
モノアミン酸化酵素阻害剤 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン分泌促進、糖新生抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
クラリスロマイシン 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 機序不明左記薬剤が本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
サルファ剤スルファメトキサゾール 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
クロラムフェニコール 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 肝代謝抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン塩酸塩ミノサイクリン塩酸塩 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン感受性促進
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シプロフロキサシンレボフロキサシン水和物 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 機序不明
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フィブラート系薬剤クロフィブラートベザフィブラート 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アゾール系抗真菌剤ミコナゾールフルコナゾール 等 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 肝代謝抑制、血中蛋白との結合抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シベンゾリンコハク酸塩ジソピラミドピルメノール塩酸塩水和物 臨床症状血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。 インスリン分泌促進が考えられている。
  • 血糖降下作用を減弱する薬剤

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アドレナリン 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
副腎皮質ホルモンコルチゾン酢酸エステルヒドロコルチゾン 等 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
甲状腺ホルモンレボチロキシンナトリウム水和物乾燥甲状腺 等 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 腸管でのブドウ糖吸収亢進、グルカゴンの分泌促進、カテコールアミンの作用増強、肝臓での糖新生促進
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
卵胞ホルモンエストラジオール安息香酸エステルエストリオール 等 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 機序不明コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
利尿剤トリクロルメチアジドフロセミド 等 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 インスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ピラジナミド 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 機序不明血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
イソニアジド 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リファンピシン 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 肝代謝促進
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ニコチン酸 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 肝臓でのブドウ糖の同化抑制
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェノチアジン系薬剤クロルプロマジンフルフェナジン 等 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェニトイン 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 インスリンの分泌阻害
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ブセレリン酢酸塩 臨床症状血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。措置方法併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 機序不明ブセレリン酢酸塩投与により、インスリン非依存型糖尿病患者が依存型になったとの報告が海外である。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 承認時迄の調査及び承認後の調査症例8,348例(昭和51年5月15日迄)において、副作用は357例(4.28%)に認められた。
    主な副作用は、低血糖又は低血糖症状210件(2.52%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.68%)、発疹8件(0.10%)、そう痒感7件(0.08%)、倦怠感7件(0.08%)、心窩部痛7件(0.08%)、めまい5件(0.06%)、下痢5件(0.06%)、悪心5件(0.06%)等であった。(再評価終了時)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 低血糖

    低血糖(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。
    また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。
    また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。

  • 無顆粒球症、溶血性貧血

    無顆粒球症、溶血性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 肝炎、肝機能障害、黄疸

    AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明 0.1〜5%未満 0.1%未満
血液 血小板減少 白血球減少
肝臓 AST(GOT)・ALT(GPT)上昇
消化器 下痢、心窩部痛、便秘、悪心、食欲不振、胃部膨満感
過敏症 注) 発疹 そう痒感、光線過敏症等
精神神経系 めまい、倦怠感、眠気
その他 流涙、視力低下、浮腫 アルコール耐性低下、脱毛
  • 注)投与を中止するなど適切な処置を行うこと

薬価

ダオニール錠1.25mg 6.1円/錠
ダオニール錠2.5mg 10.4円/錠

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