アデノシン三リン酸製剤
| 一般名 |
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物
|
|---|---|
| 製造/販売 | トーアエイヨー |
| 剤形/規格 |
|
脳出血直後の患者[脳血管拡張により、再出血など出血を増悪させるおそれがある。]
○下記疾患に伴う諸症状の改善
頭部外傷後遺症
○心不全
○筋ジストロフィー症及びその類縁疾患
○急性灰白髄炎
○脳性小児麻痺(弛緩型)
○進行性脊髄性筋萎縮症及びその類似疾患
○調節性眼精疲労における調節機能の安定化
○耳鳴・難聴
○消化管機能低下のみられる慢性胃炎
○慢性肝疾患における肝機能の改善
<静脈内注射>
・アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回5〜40mgを1日1〜2回、等張ないし高張ブドウ糖注射液に溶解して、徐々に静脈内注射する。
・アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回40〜80mgを1日1回、5%ブドウ糖注射液200〜500mLに溶解し、30〜60分かけて点滴静脈内注射する。
<筋肉内又は皮下注射>
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、通常1回5〜40mgを1日1〜2回筋肉内又は皮下注射する。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.7.1 低出生体重児、新生児
十分注意すること。外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99〜234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
<静脈内注射>
ゆっくり(10mgを1〜2分で)静脈内に投与すること。
急速に投与すると、一過性の胸内苦悶、悪心、頭痛、顔面潮紅、咳、吃逆、発熱等があらわれることがある。[11.1.1参照]
<筋肉内注射>
組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に配慮すること。
・神経走行部位を避けるよう注意すること。
・繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行うこと。なお、乳児・幼児・小児には連用しないことが望ましい。
・注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
本剤を急速静注した場合に気管支痙攣を誘発したとの報告がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ジピリダモール | ジピリダモールはアデノシン三リン酸(ATP)分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 | ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック様症状(頻度不明)
胸内苦悶、悪心、顔面潮紅、咳、吃逆、熱感等があらわれた場合には投与を中止すること。[14.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振 |
| 循環器 | 一過性の動悸 |
| 精神神経系 | 頭痛 |
トリノシンS注射液10mg 59円/管
トリノシンS注射液20mg 59円/管
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。