本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難、尿閉等があらわれ、症状が増悪することがある。]
低出生体重児・新生児(「小児等への投与」の項参照)
じん麻疹、枯草熱、皮膚疾患に伴う
クロルフェニラミンマレイン酸塩として、通常成人1回5〜10mg(1〜2mL)を1日1〜2回、皮下、筋肉内または静脈内に注射する。
年齢、症状により適宜増減する。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
眼内圧亢進のある患者[抗コリン作用により眼内圧が上昇し、症状が増悪するおそれがある。]
甲状腺機能亢進症のある患者[抗コリン作用により症状が増悪するおそれがある。]
狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害のある患者[抗コリン作用により平滑筋の運動抑制、緊張低下が起こり、症状が増悪するおそれがある。]
循環器系疾患のある患者[抗コリン作用による心血管系への作用により、症状が増悪するおそれがある。]
高血圧症のある患者[抗コリン作用により血管拡張が抑制され、血圧が上昇するおそれがある。]
アンプルカット時
アンプルカット時のガラス片混入の少ないクリーンカットアンプルを使用しているが、さらに安全に使用するため、エタノール消毒綿等で清拭しカットすること。
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
同一部位への反復注射はなるべく行わないこと。また、小児には特に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。なお、注射針を刺入したとき、神経にあたったと思われるような激痛を訴えた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
注射器の内筒を軽くひき、血液の逆流がないことを確かめて注射すること。
硬結を来すことがあるので、注射直後は、局所を十分にもむこと。
投与部位
注射部位に一過性の刺激、灼熱感があらわれることがある。
<安定性試験>
最終包装製品を用いた長期保存試験[しゃ光保存、3年]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、フェニラミン注5はしゃ光保存において3年間安定であることが確認されている。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 中枢神経抑制剤、アルコール、MAO阻害剤 | 相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量するなど慎重に投与すること。 | 中枢神経抑制剤、アルコール:本剤の中枢抑制作用により、作用が増強される。MAO阻害剤:本剤の解毒機構に干渉し、作用を遷延化し増強することがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ドロキシドパ、ノルエピネフリン | 併用により血圧の異常上昇を来すおそれがある。 | 本剤はヒスタミンによる毛細血管拡張を抑制する。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
ショック(頻度不明)
ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
痙攣、錯乱(いずれも頻度不明)
痙攣、錯乱があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常があらわれた場合には、減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、無顆粒球症(いずれも頻度不明)
再生不良性貧血、無顆粒球症があらわれることがあるので、血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 注1) | 発疹、光線過敏症等 |
| 精神神経系 | 鎮静、神経過敏、頭痛、焦躁感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視等 |
| 肝臓 | 肝機能障害〔AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等〕 |
| 消化器 | 口渇、胸やけ、食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、便秘、下痢等 |
| 泌尿器 | 頻尿、排尿困難、尿閉等 |
| 循環器 注2) | 低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、微弱脈 |
| 呼吸器 | 鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉等 |
| 血液 | 溶血性貧血、血小板減少 |
| その他 | 悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、顔面蒼白 |
注1)症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注2)症状があらわれた場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
フェニラミン注5 84円/管
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