肝臓疾患用剤
| 一般名 |
L-システイン塩酸塩水和物 グリシン グリチルリチン酸一アンモニウム
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| 製造/販売 | 扶桑薬品工業 / アルフレッサファーマ |
| 剤形/規格 |
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本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
アルドステロン症の患者,ミオパシーのある患者,低カリウム血症の患者[低カリウム血症,高血圧症等を悪化させるおそれがある。]
小児ストロフルス,湿疹・皮膚炎,蕁麻疹,皮膚
慢性肝疾患における肝機能異常の改善
通常,成人には1日1回5〜20mLを静脈内に注射する。なお,年齢,症状により適宜増減する。
慢性肝疾患に対しては1日1回40〜60mLを静脈内に注射または点滴静注する。年齢,症状により適宜増減する。なお,増量する場合は1日100mLを限度とする。
ショック等の発現を予測するため,十分な問診を行うこと。
ショック発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与後,患者を安静な状態に保たせ,十分な観察を行うこと。
甘草を含有する製剤との併用は,本剤に含まれるグリチルリチン酸が重複し,偽アルドステロン症があらわれやすくなるので注意すること。
高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い。](「高齢者への投与」の項参照)
投与前
投与に際しては,感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
開封後直ちに使用し,残液は決して使用しないこと。
注射速度
静脈内投与は,患者の状態を観察しながらできるだけ投与速度を緩徐にすること。
グリチルリチン酸又は甘草を含有する製剤の経口投与により,横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。
内面に水滴が認められた場合は使用しないこと
インジケーター(ピンクの錠剤)が青紫〜青色に変色している時は使用しないこと
インジケーターを正常に働かせるため直射日光にさらさないこと
開封後は速やかに使用すること
安定性試験
ブリスター包装を用いた
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ループ利尿剤エタクリン酸フロセミド等チアジド系及びその類似降圧利尿剤トリクロルメチアジドクロルタリドン等 | 低カリウム血症(脱力感,筋力低下等)があらわれるおそれがあるので,観察(血清カリウム値の測定等)を行うなど十分に注意すること。 | これらの利尿作用が,本剤に含まれるグリチルリチン酸のカリウム排泄作用を増強し,血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| モキシフロキサシン塩酸塩 | 心室性頻拍(Torsades de pointesを含む),QT延長を起こすおそれがある。 | 本剤が有するカリウム排泄作用により血清カリウム濃度が低下すると,モキシフロキサシン塩酸塩による心室性頻拍(Torsades de pointesを含む),QT延長が発現するおそれがある。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
ショック,アナフィラキシーショック
ショック,アナフィラキシーショック(血圧低下,意識消失,呼吸困難,心肺停止,潮紅,顔面浮腫等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状(呼吸困難,潮紅,顔面浮腫等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
偽アルドステロン症
増量又は長期連用により高度の低カリウム血症,低カリウム血症の発現頻度の上昇,血圧上昇,ナトリウム・体液の貯留,浮腫,体重増加等の偽アルドステロン症があらわれるおそれがあるので,観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止すること。
また,低カリウム血症の結果として,脱力感,筋力低下等があらわれるおそれがある。
下記のような症状があらわれることがあり,投与量の増加により血清カリウム値の低下,血圧上昇の発現頻度の上昇傾向が見られる。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹,蕁麻疹,そう痒 |
| 体液・電解質 | 血清カリウム値の低下,浮腫 |
| 循環器 | 血圧上昇 |
| 消化器 | 嘔気・嘔吐,上腹部不快感 |
| 呼吸器 | 咳嗽 |
| 眼 | 一過性の視覚異常(目のかすみ,目のチカチカ等) |
| その他 | 全身倦怠感,筋肉痛,異常感覚(しびれ感,ピリピリ感等),気分不良,頭痛,熱感,発熱,過呼吸症状(肩の熱感,四肢冷感,冷汗,口渇,動悸),尿糖陽性 |
グルコリンS注射液
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