骨粗鬆症における骨量減少の改善
通常、成人には1回1錠(イプリフラボンとして200mg)を1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は骨粗鬆症における骨量減少の改善剤であり、その適用にあたっては、厚生省「老人性骨粗鬆症の予防及び治療法に関する総合的研究班」の診断基準(骨量減少の有無、骨折の有無、腰背痛の有無などの総合による)等を参考に、骨粗鬆症との診断が確立した患者を対象とすること。なお、必要に応じ腰背痛に対する適切な治療を併用すること。
本剤は高齢者に長期にわたって投与されることが多い薬剤であるので、投与中は患者の状態を十分観察し、消化器症状等の副作用があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
消化性潰瘍又はその既往歴のある患者[消化性潰瘍、胃腸出血等が発現又は悪化する可能性がある。]
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| エストロゲン製剤 | 卵巣摘出動物にエストロンと本剤を併用投与した場合、エストロンのエストロゲン作用が増加するとの報告がある。 | 卵巣摘出動物にエストロンと本剤を併用投与した場合、エストロンのエストロゲン作用が増加するとの報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テオフィリン | テオフィリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、テオフィリンを減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤がテオフィリンの代謝を阻害することが考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| クマリン系抗凝血剤 ワルファリン等 | クマリン系抗凝血剤の作用が増強するとの報告があるので、クマリン系抗凝血剤を減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤によりクマリン系抗凝血剤が血漿蛋白から遊離することが考えられている。 |
承認時までの調査では1,030例中130例(12.6%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では7,021例中280例(4.0%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
消化性潰瘍、胃腸出血(0.1%未満)等を発現又は悪化させることがあるので、このような症状がみられた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、消化性潰瘍又はその既往歴のある患者には慎重に投与すること。
黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 過敏症 注2) |
発疹、 |
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| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胸やけ、胃痛、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、口内炎 | 口渇、舌炎、味覚異常 |
| 精神神経系 | めまい、ふらつき | 頭痛 |
| 血液 | 貧血 | 顆粒球減少 |
| 肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、LDHの上昇 | γ-GTPの上昇 |
| 腎臓 | BUN、クレアチニンの上昇 | |
| その他 |
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女性化乳房 注2)、舌・口唇のしびれ |
注2)このような場合には投与を中止すること。
オステン錠200mg 20.8円/錠
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