ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤
| 一般名 |
ガルカネズマブ(遺伝子組換え)
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|---|---|
| 製造/販売 | 日本イーライリリー / 第一三共 |
| 剤形/規格 |
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本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴を有する患者[11.1.1参照]
片頭痛発作の発症抑制
通常、成人にはガルカネズマブ(遺伝子組換え)として初回に240mgを皮下投与し、以降は1ヵ月間隔で120mgを皮下投与する。
8.1 本剤は、片頭痛の治療に関する十分な知識及び経験を有する医師のもとで使用すること。
8.2 本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている。本剤はウサギ及びラットにおいて胎児への移行が報告されているが、胎児に有害な影響は認められなかった
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトの乳汁中への移行及び授乳された乳児への影響は不明である。ヒトIgGは乳汁中へ移行することが知られていることから、本剤も授乳された乳児への移行の可能性が考えられる。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与30分前に冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、室温に戻しておくこと。
14.1.2 使用前に異物や変色がないことを目視により確認すること。濁りや異物が認められる場合は使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
投与時は以下の点を注意すること。
・注射部位は、腹部、大腿部、上腕部、臀部とする。同じ部位の中で繰り返し注射する場合、毎回注射する箇所を変更すること。傷や発赤等のない部位に投与すること。
・本剤は皮下にのみ投与すること。
・本剤は1回使用の製剤であり、再利用しないこと。感染のおそれがある。
・投与予定日に投与できなかった場合は、可能な限り速やかに投与し、以降はその投与日を起点として1ヵ月間隔で120mgを投与すること。
・240mgを投与する場合は120mgオートインジェクター又はシリンジを2本皮下投与すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
抗薬物抗体の存在は本剤の薬物動態、有効性及び安全性に影響を及ぼさなかった。本剤を1ヵ月間隔で投与された患者において、抗薬物抗体の陽性率は6ヵ月で7.8%(7/90)、18ヵ月で15.5%(9/58)であり、そのほとんどは中和抗体活性が陽性であったが、抗体価は低かった。
20.1 凍結を避け、2〜8℃で遮光保存すること。凍結した場合は使用しないこと。
20.2 激しく振とうしないこと。
20.3 室温で保存する場合は30℃を超えない場所で遮光保存し、7日以内に使用すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な過敏症反応(頻度不明)
アナフィラキシー、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。重篤な過敏症反応は本剤投与数日後においてもあらわれることがあり、また反応が長引くことがある。[2.参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 感覚器 | 回転性めまい | ||
| 消化器 | 便秘 | ||
| 注射部位 | 注射部位疼痛(10.1%)、注射部位反応(紅斑、そう痒感、内出血、腫脹等)(14.9%) | ||
| 皮膚 | そう痒症、蕁麻疹 | 発疹 |
エムガルティ皮下注120mgオートインジェクター 42638円/キット
エムガルティ皮下注120mgシリンジ 42451円/筒
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