脊髄小脳変性症における運動失調の改善
通常、成人にはタルチレリン水和物として1回5mg、1日2回(朝、夕)食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 内分泌異常のある患者
臨床症状を観察し、必要に応じて血中ホルモン濃度(TSH、プロラクチン等)を測定することが望ましい。
9.2 腎機能障害患者
重度の腎機能障害患者1例で血漿中濃度が約4.2倍上昇した。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁への移行が認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量に注意して投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
14.1 薬剤調製時の注意
<OD錠>
14.1.1 自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べてやわらかい)。
14.2 薬剤交付時の注意
<製剤共通>
14.2.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
<OD錠>
14.2.2 吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。
14.2.3 欠けや割れが生じた場合は全量服用するよう指導すること。
14.2.4 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。
14.2.5 寝たままの状態では、水なしで服用しないこと。
PTP包装開封後は、湿気を避けて保存すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 痙攣(1%未満)
11.1.2 悪性症候群(1%未満)
発熱、無動緘黙、筋強剛、脱力、頻脈、血圧の変動等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給などの適切な処置を行うこと。また、本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇があらわれることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下があらわれることがある。
11.1.3 肝機能障害、黄疸(いずれも1%未満)
AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.1.4 ショック様症状(頻度不明)
一過性の血圧低下、意識喪失等のショック様症状があらわれることがある。
11.1.5 血小板減少(頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 血液 | 赤血球減少、ヘモグロビン減少 | |
| 循環器 | 血圧及び脈拍数の変動、動悸 | |
| 消化器 | 悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、胃部不快感、胃炎、腹痛、口渇、便秘 | 舌炎 |
| 肝臓 | AST、ALT、γ-GTP、ALP、LDH、トリグリセリド、総コレステロールの上昇 | |
| 腎臓 | BUNの上昇 | |
| 精神神経系 | 頭痛、めまい、ふらつき、振戦 | しびれ、眠気、頭がボーっとする、不眠 |
| 過敏症 | 発疹、そう痒 | |
| 内分泌 | TSHの変動、甲状腺ホルモン(T3、T4)、プロラクチンの上昇 | 女性化乳房 |
| その他 | CKの上昇、血糖上昇、熱感、倦怠感、頻尿 | 脱毛 |
注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。
セレジスト錠5mg 651.3円/錠
セレジストOD錠5mg 651.3円/錠
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。