本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
慢性吸収不良症候群及び胆汁うっ滞の患者[脂肪便や栄養不良が増悪するおそれがある。]
肥満症(ただし、2型糖尿病及び脂質異常症を共に有し、食事療法・運動療法を行ってもBMIが25kg/m2以上の場合に限る)
通常、成人にはセチリスタットとして1回120mgを1日3回毎食直後に経口投与する。
本剤投与中は食事療法・運動療法を継続し、体重等を定期的に測定するとともに、血糖、脂質についても経過観察を行うこと。本剤を投与しても効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。なお、肥満症の改善がみられ、食事療法・運動療法のみで十分と判断される場合には、本剤の投与を中止して経過観察を行うこと。
脂質吸収抑制による下痢、脂肪便等が高頻度に発現すること、及び食事における脂質の量が多いほど発現する可能性が高いことについて患者に十分に説明し、日常生活に支障をきたす場合には、医師に相談するよう指導すること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
ラット24ヵ月間がん原性試験において、雌雄ともに高用量(2,000mg/kg/日)群で背景値を超える腸間膜リンパ節における血管腫(良性腫瘍)の発現頻度の増加傾向がみられ、雄では有意な増加が認められた。
関連する組織学的障害がなく、由来臓器・組織は不明であるが、動物試験(ラット及びイヌ)でAL-Pの著しい高値が認められている。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| シクロスポリン | 他のリパーゼ阻害剤注2)との併用により、シクロスポリンの血中濃度が低下することが報告されている。 | 他のリパーゼ阻害剤注2)との併用により、シクロスポリンの血中濃度が低下することが報告されている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| レボチロキシン | レボチロキシンが投与されている甲状腺機能低下症患者に他のリパーゼ阻害剤注2)を投与したところ、レボチロキシンの効果が減弱した例が報告されている。 | レボチロキシンが投与されている甲状腺機能低下症患者に他のリパーゼ阻害剤注2)を投与したところ、レボチロキシンの効果が減弱した例が報告されている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ワルファリン | ワルファリンが投与されている患者に他のリパーゼ阻害剤注2)を投与したところ、プロトロンビン時間が延長(INR上昇)した例が報告されている。 | ワルファリンが投与されている患者に他のリパーゼ阻害剤注2)を投与したところ、プロトロンビン時間が延長(INR上昇)した例が報告されている。 |
注2)オルリスタット:国内未承認
承認時までの臨床試験では861例中の519例(60.3%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
重篤な肝機能障害があらわれることが他のリパーゼ阻害剤(オルリスタット:国内未承認)で報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
以下の副作用が認められた場合には症状に応じて適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明注4) | |
| 消化器 | 下痢・脂肪便(55.9%) | 悪心、腹部膨満 | |
| 肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇 | ||
| 過敏症 | 発疹、 |
||
| その他 | 尿路結石、AL-P上昇注3)、カロチン減少 | ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEの減少、高シュウ酸尿症、シュウ酸腎症、シュウ酸腎結石、胆石症 |
注3)「その他の注意」の項参照
注4)他のリパーゼ阻害剤(オルリスタット:国内未承認)で報告されている。
オブリーン錠120mg
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