2.1 本剤の成分又はアトロピン系薬剤に対して過敏症の既往歴のある患者
2.2 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
2.3 前立腺肥大症の患者[排尿障害を起こすおそれがある。]
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫
専用のアダプターを用いて、通常、1回1〜2噴射(イプラトロピウム臭化物として20〜40μg)を1日3〜4回吸入投与する。
なお、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 上室性不整脈の患者、又はその既往歴のある患者
上室性頻脈、心房細動等が発現することがある。[11.1.2参照]
9.1.2 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
用量ならびに投与間隔に留意するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 吸入前
患者には添付の使用説明書を渡し、使用方法を十分指導すること。なお、1容器(10mL)で200回噴射できる。
14.1.2 吸入時
(1)本剤は吸入投与にのみ使用すること。
(2)本剤には散瞳作用があるので、眼に向けて噴射しないこと。[15.1参照]
(3)本容器を初めて使用する場合は2回、3日間以上使用しなかった場合は1回、容器の底を上にして予備噴射を行ってから吸入すること。
14.1.3 吸入後
吸入終了後はできるだけうがいをすること。
14.1.4 保管時
アダプターはときどき流水または温湯で洗浄し、十分に乾燥し清潔に保管すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
外国において、本剤の単独投与又はネブライザーによるイプラトロピウム臭化物水和物とサルブタモール硫酸塩等のβ2刺激薬との併用により、吸入液が眼に入った場合に急性閉塞隅角緑内障があらわれたとの報告があるので、眼痛又は不快感、結膜うっ血による眼の充血と角膜浮腫を伴う霧視、光輪視又は着色像等の症状が認められた場合には、適切な処置を行い、患者に眼科医の診察を受けさせること。[14.1.2参照]
20.1 温度が50℃以上のところに置かないこと。
20.2 容器を火の中に入れないこと。
20.3 容器はガスを出しきった状態で廃棄すること。
20.4 容器は地方自治体により定められた方法にて廃棄すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、発疹、気管支痙攣、口腔咽頭浮腫等)が発現することがある。
11.1.2 上室性頻脈、心房細動(いずれも頻度不明)[9.1.1参照]
注)副作用の頻度はアトロベント(特定フロン含有製剤)の臨床試験及びアトロベント(特定フロン含有製剤)使用成績調査を含む。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 精神神経系 | 頭痛 | 振戦、眩暈等 | |
| 消化器 | 嘔気 | 嘔吐、腹痛、便秘等 | |
| 循環器 | 心悸亢進 | 心拍数増加 | |
| 皮膚 | 発疹、そう痒感 | ||
| 口腔 | 口内乾燥 | 口内炎、にがみ、舌のしびれ、舌のあれ、咽頭不快感、咽頭閉塞感、咽頭痛等 | |
| 眼 | 散瞳、眼圧上昇、急性閉塞隅角緑内障、眼痛、霧視、複視等 | ||
| その他 | 痰の切れの悪化、気道刺激症状、咳、胸痛 | 尿閉 |
注)副作用の頻度はアトロベント(特定フロン含有製剤)の臨床試験及びアトロベント(特定フロン含有製剤)使用成績調査を含む。
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