プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗剤(アレルギー性鼻炎治療剤)
一般名 |
ラマトロバン
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製造/販売 | バイエル薬品 |
剤形/規格 |
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アレルギー性鼻炎
通常,成人にはラマトロバンとして1回75mgを1日2回,朝食後及び夕食後(又は就寝前)に経口投与する.
本剤を季節性の患者に投与する場合は,好発季節を考えて,その直前から投与を開始し,好発季節終了時まで続けることが望ましい.
出血傾向のある患者[出血を助長するおそれがある.]
月経期間中の患者[出血を助長するおそれがある.]
肝障害のある患者[本剤は肝機能異常を起こすことがある.]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.[PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.]
変異原性については,培養細胞を用いた染色体異常試験の非代謝活性化法で陽性の結果が得られた.しかし,同試験の代謝活性化法で陰性であり,また別の培養細胞を用いた染色体異常試験及び他の変異原性試験(細菌を用いる復帰突然変異試験,マウスを用いた小核試験,哺乳類の培養細胞を用いた前進突然変異試験,ラット初代培養肝細胞を用いた不定期DNA試験)のいずれにおいても陰性であり,生体内で変異原性が発現する可能性は低い.
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
抗血小板剤チクロピジン等血栓溶解剤ウロキナーゼ等抗凝血剤ヘパリンワルファリン等 | これらの薬剤と併用することにより出血傾向の増強をきたすおそれがある.観察を十分に行い,用量を調節するなど注意すること. | 本剤は血小板凝集能を抑制するため,類似の作用を持つ薬剤と併用することにより作用が増強する可能性がある. |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
サリチル酸系製剤アスピリン等 | ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において,サリチル酸により本剤の非結合型分率が1.3〜1.9倍上昇することがある. | 本剤がサリチル酸と血漿蛋白結合部位で置換し,遊離型血中濃度が上昇すると考えられる. |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
テオフィリン | テオフィリンとの併用により,本剤の血中濃度が上昇することがある. | 機序不明 |
総症例1,240例中86例(6.9%)に副作用が認められ,発現件数は110件であった.主な副作用の発現件数(発現率)は腹痛15件(1.2%),頭痛・頭重14件(1.1%),眠気12件(1.0%),発疹8件(0.6%),嘔気8件(0.6%),下痢7件(0.6%)等であった.
臨床検査値では,評価例1,057例中63例(6.0%)に肝機能検査値の異常変動が認められた.検査項目別の異常変動発現件数/検査例数(発現率)は,AST(GOT)上昇38件/1,041例(3.7%),ALT(GPT)上昇43件/1,042例(4.1%),γ-GTP上昇35件/961例(3.6%),Al-P上昇19件/1,024例(1.9%),LDH上昇17件/1,000例(1.7%)及びビリルビン上昇8件/1,005例(0.8%)であった.(承認時)
市販後使用成績調査での調査症例3,205例中70例(2.2%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められ,主な副作用は眠気13件(0.4%),頭痛・頭重8件(0.2%),下痢5件(0.2%),動悸,嘔気,胃不快感各4件(0.1%)等であった.(再審査終了時)
(0.1%未満)
肝炎,肝機能障害,黄疸
肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,γ-GTP,LDHの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症 注1) |
発疹, |
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肝臓 注1) | AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,γ-GTP上昇,Al-P上昇,LDH上昇,ビリルビン上昇 | |
出血傾向 注2) | APTT延長,尿潜血 | 歯肉出血,鼻出血,皮下出血,紫斑,月経延長,プロトロンビン時間延長 |
腎臓 | クレアチニン上昇,BUN上昇 | |
循環器 | 動悸 | 浮腫 |
消化器 | 嘔気,下痢,腹痛,便秘,胃不快感 | 嘔吐,消化不良,食欲不振,口内炎 |
血液 | 好酸球増多 | 赤血球減少,ヘモグロビン減少,ヘマトクリット値減少,白血球減少 |
精神神経系 | 眠気,頭痛・頭重,めまい | 舌しびれ,手足のこわばり |
その他 | 鼻乾燥,関節痛,ほてり,胸部圧迫感,胸部異常感,味覚異常,倦怠感 |
注1)このような場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
注2)観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
バイナス錠50mg 63.4円/錠
バイナス錠75mg 85.3円/錠
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