本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制
通常、2歳以上12歳未満の小児には、ベロトラルスタットとして下記の体重別の用量を、1日1回、食後又は食事とともに経口投与する。
15kg以上24kg未満:ベロトラルスタットとして72mg
24kg以上32kg未満:ベロトラルスタットとして96mg
32kg以上40kg未満:ベロトラルスタットとして108mg
40kg以上:ベロトラルスタットとして132mg
8.1 患者又はその家族に以下の内容を十分に説明し、理解を得た上で使用すること。
(1)急性発作の治療を目的に本剤を服用しないこと。
(2)本剤にはQT延長を含めた安全性の懸念があること。
8.2 QT延長があらわれるおそれがあるので、本剤投与前及び投与中は、心電図検査を行うなど患者の状態を十分に確認すること。また、QT延長を起こしやすい患者や、本剤の血中濃度が上昇する可能性のある患者では、QT延長等の副作用があらわれやすくなるので特に注意すること。[9.1.1、9.3.1、10.2、16.6.3参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 QT延長又はその既往歴のある患者、QT延長を起こしやすい患者(不整脈、虚血性心疾患、低カリウム血症等の患者)
QT延長が悪化する又はあらわれるおそれがある。[8.2、10.2参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 中等度及び重度の肝機能障害(Child-Pugh分類B、C)のある患者
本剤の血中濃度が上昇し、QT延長があらわれやすくなるおそれがある。[8.2、10.2、11.1.2、16.6.2、16.6.3、17.3.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
ラット及びウサギで胎盤を通過することが確認されている。ラットの胚・胎児発生に関する試験で妊娠6〜17日にベロトラルスタットの成人及び12歳以上の小児の臨床用量を1日1回投与時の8.6倍の曝露がみられた用量を投与したとき、妊娠の維持や分娩、胚・胎児発生、生存又は成長には影響を及ぼさなかった。ウサギの胚・胎児発生に関する試験で妊娠7〜19日にベロトラルスタットの成人及び12歳以上の小児の臨床曝露量(150mg注)を1日1回投与)の1.5倍の曝露がみられた用量を投与したとき、胚・胎児発生、生存、成長には影響を及ぼさなかった
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
授乳14日目の仔ラットの血漿中にベロトラルスタットが母体血漿中の約5%の濃度で検出された
9.7 小児等
臨床試験において3歳未満及び体重15kg未満の幼児に対する使用経験はない。
注)本剤の承認された用法用量は「体重に応じベロトラルスタットとして72mg、96mg、108mg又は132mgを1日1回投与する」である。
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 本剤は主薬の苦味を避けるためコーティングをほどこしてあるので、顆粒を噛んだり砕いたり、又は溶かしたりすることなく、顆粒のまま服用するよう指導すること。なお、オレンジジュースのような酸性の食品は、本剤の味をマスキングするコーティングを溶かし苦味を引き起こす可能性があるため、使用しないよう指導すること。
14.1.2 以下のいずれかの方法で本剤1包を服用するよう指導すること。
・1包の全量を直接口に含み、酸性飲料を避け、速やかに水又は牛乳で飲み込む。
・1包の全量を約大さじ1杯(15mL)の柔らかい非酸性の食品に混合し、混合後10分以内に服用する。
食品は室温のものとする。
15.1 臨床使用に基づく情報
成人及び12歳以上の小児を対象とした海外臨床試験において、アンドロゲン製剤の投与歴のある患者に基準範囲上限の3倍を超えるALTの上昇が認められている
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 非臨床薬理試験において、Kチャネル遮断作用、Naチャネル遮断作用及びCaチャネル遮断作用が認められた
15.2.2 ラット及びカニクイザルの反復投与毒性試験において、本剤投与後に、複数の器官・組織にリン脂質症に関連する所見(マクロファージ及び組織球系細胞の空胞化/泡沫化)が認められた
本剤は主にCYP2D6及びCYP3A4で代謝される(
また、本剤はP-糖蛋白質及び乳癌耐性蛋白(BCRP)の基質であり、P-糖蛋白質、CYP2D6及びCYP3A4の阻害作用を有する。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| シクロスポリン[16.7.1参照] | シクロスポリンの併用により、ベロトラルスタットの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | シクロスポリンがP-糖蛋白質、BCRP、及びCYP3A4を阻害することにより、ベロトラルスタットの血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4で代謝される薬剤ミダゾラム、アムロジピン等[16.7.2、16.7.3参照] | ベロトラルスタットの併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 | ベロトラルスタットはCYP3A4を中程度に阻害するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度を上昇させると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP2D6で代謝される薬剤デキストロメトルファン等[16.7.4参照] | ベロトラルスタットの併用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。 | ベロトラルスタットはCYP2D6を阻害するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ジゴキシン[16.7.5参照] | ベロトラルスタットの併用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | ベロトラルスタットはP-糖蛋白質を阻害するため、P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| QT延長を起こすことが知られている薬剤抗不整脈薬等[8.2、9.1.1、9.3.1参照] | QT延長があらわれるおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が増強するおそれがある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害(3.8%)
11.1.2 QT延長(頻度不明)[9.3.1、16.6.2、17.3.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上10%未満 | 1%以上5%未満 | |
| 消化器 | 腹痛、下痢、鼓腸 | 上腹部痛、胃食道逆流性疾患、嘔吐 |
| 皮膚及び皮下組織障害 | 発疹 | |
| 肝臓 | ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇 |
オラデオ顆粒分包72mg
オラデオ顆粒分包96mg
オラデオ顆粒分包108mg
オラデオ顆粒分包132mg
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