本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
びまん性正中膠腫
通常、成人にはドルダビプロンとして625mgを週1回空腹時に経口投与する。体重が10kg以上の小児にはドルダビプロンとして体重に応じて以下の投与量を週1回空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
| 小児の体重 | 投与量(週1回) |
| 10kg以上12.5kg未満 | 125mg |
| 12.5kg以上27.5kg未満 | 250mg |
| 27.5kg以上42.5kg未満 | 375mg |
| 42.5kg以上52.5kg未満 | 500mg |
| 52.5kg以上 | 625mg |
本剤の投与によりQT間隔延長があらわれるおそれがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は定期的に心電図及び電解質の検査を行う等、患者の状態を慎重に観察すること。[7.4、9.1.1、10.2、11.1.2、17.3.1参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者
QT間隔延長又はQT間隔延長の悪化等が起こるおそれがある。[7.4、8.、10.2、11.1.2、17.3.1参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害(eGFRが30mL/min未満)のある患者
患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者
患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2参照]
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5参照]
9.4.2 男性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。胚・胎児発生に関する試験(ラット)において、臨床曝露量(AUC)の約0.6倍に相当する用量で、胎児体重の低下、奇形等が認められている。[9.4.1、9.4.2参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトの乳汁中への移行は不明である。
開栓後は、湿気を避けて保管すること。
本剤は、主にCYP3A4により代謝される。また、本剤はCYP3A及びP-gpに対する阻害作用を有する。[16.4参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 強い又は中程度のCYP3A阻害剤イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール等[7.3、16.7.1、16.7.2参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合には本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 弱いCYP3A阻害剤アミオダロン、シメチジン、シロスタゾール等[16.7.2参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| グレープフルーツ含有食品 | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A誘導剤リファンピシン、フェニトイン、リファブチン、フェノバルビタール等[16.7.2参照] | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤キニジン、プロカインアミド、オンダンセトロン等[8.、9.1.1、11.1.2、17.3.1参照] | QT間隔延長作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、他の薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合には、患者の状態を十分に観察すること。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3Aの基質となる薬剤ミダゾラム、トリアゾラム、シンバスタチン等[16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がCYP3Aを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| P-gpの基質となる薬剤ジゴキシン、ダビガトラン、フェキソフェナジン等[16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 過敏症(頻度不明)
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
11.1.2 QT間隔延長(0.5%)[7.4、8.、9.1.1、10.2、17.3.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 10%以上 | 1%以上〜10%未満 | 1%未満 | |
| 感染症及び寄生虫症 | 膿疱性皮疹 | ||
| 血液及びリンパ系障害 | 貧血 | 好中球減少症 | |
| 代謝及び栄養障害 | 食欲減退、低リン血症、低マグネシウム血症、高血糖、高マグネシウム血症、低カリウム血症、低アルブミン血症、低ナトリウム血症 | 高ナトリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、低カルシウム血症 | |
| 精神障害 | 錯乱状態、多幸気分、不眠症 | ||
| 神経系障害 | 頭痛、浮動性めまい、不全片麻痺、運動失調、構語障害 | 錯感覚、認知障害、嗜眠、痙攣発作 | |
| 眼障害 | 複視、霧視 | ||
| 心臓障害 | 頻脈 | ||
| 血管障害 | 高血圧 | ||
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 呼吸困難、肺塞栓症 | ||
| 胃腸障害 | 悪心、嘔吐 | 下痢、便秘 | 腹痛、胃食道逆流性疾患、上腹部痛 |
| 皮膚及び皮下組織障害 | 斑状丘疹状皮疹 | 脱毛症、光線過敏性反応、そう痒症、発疹、ざ瘡様皮膚炎 | |
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 筋力低下 | 関節腫脹 | |
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労 | 無力症 | 歩行障害、倦怠感 |
| 臨床検査 | リンパ球数減少、ALT増加、白血球数減少、好中球数減少、AST増加、血中LDH増加、血小板数減少、血中ALP増加、血中ビリルビン増加 | アミラーゼ増加、体重減少、γ-GTP増加 | |
| 傷害、中毒及び処置合併症 | 転倒 |
モデーソカプセル125mg
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