本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
急性骨髄性白血病における維持療法
通常、成人にはアザシチジンとして1日1回200mgを14日間連日経口投与した後、14日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
8.1 本剤と注射用アザシチジンは曝露量、用法及び用量が異なるため、本剤を注射用アザシチジンの代替として使用しないこと。
8.2 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与前及び投与中は血液検査(血球数算定、白血球分画測定等)を定期的に行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.1参照]
8.3 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与前及び投与中は肝機能検査を定期的に行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.7参照]
8.4 間質性肺疾患があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察すること。[11.1.4参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランス30mL/min/1.73m2未満)
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1参照]
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5参照]
9.4.2 生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、本剤を投与した雄で精巣毒性が認められ、交配した雌の妊娠率の低下、異常胚の増加及び胚死亡の増加が認められている。
9.4.3 男性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[15.2.2参照]
9.5 妊婦
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、胚・胎児死亡及び奇形の発生が報告されている。[2.2、9.4.1参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁中に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 動物実験(マウス及びラット)で、造血器系、リンパ系器官、肺、乳腺、精巣、皮膚(投与部位周囲)等に腫瘍発生が報告されている。
15.2.2 細菌を用いた復帰突然変異試験、並びにヒトリンパ芽球及びマウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験で変異原性、マウスリンパ腫及びハムスター胚由来線維芽細胞を用いた小核試験で小核誘発性、マウス白血病細胞を用いた染色体異常試験で染色体異常誘発性が報告されている。[9.4.3参照]
PTP包装のまま保存すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 骨髄抑制
好中球減少(36.7%)、血小板減少(22.6%)、発熱性好中球減少症(2.4%)、白血球減少(10.5%)、貧血(7.3%)、リンパ球減少(2.0%)等があらわれることがある。[8.2参照]
11.1.2 感染症
肺炎(3.2%)、敗血症(0.8%)、好中球減少性敗血症(0.4%)等があらわれることがある。
11.1.3 出血
脳出血(頻度不明)、頭蓋内出血(頻度不明)、消化管出血(頻度不明)、鼻出血(1.2%)等があらわれることがある。
11.1.4 間質性肺疾患(頻度不明)
異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.4参照]
11.1.5 心臓障害
心房細動(頻度不明)、心不全(頻度不明)等があらわれることがある。
11.1.6 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.7 肝機能障害
ALT増加(1.6%)、AST増加(頻度不明)、ALP増加(0.4%)、血中ビリルビン増加(0.8%)、γ-GTP増加(0.8%)等を伴う肝機能障害、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。[8.3参照]
11.1.8 腎機能障害
腎不全(頻度不明)、腎尿細管性アシドーシス(頻度不明)等の腎機能障害があらわれることがある。
11.1.9 低血圧(頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 3%以上 | 1〜3%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 消化器 | 悪心(58.5%)、嘔吐(52.0%)、下痢(36.3%)、便秘(18.1%)、上腹部痛、腹痛 | 鼓腸、消化不良、腹部膨満、胃食道逆流性疾患、口腔内潰瘍形成 | ||
| 感染症 | 上気道感染、口腔ヘルペス、鼻炎 | 尿路感染、気管支炎 | インフルエンザ、気道感染、ウイルス性気道感染、細菌性尿路感染 | |
| 代謝 | 食欲減退 | |||
| 精神・神経系 | 味覚不全、浮動性めまい、頭痛、不眠症、うつ病、嗜眠 | 不安 | ||
| 皮膚 | そう痒症、発疹、斑状丘疹状皮疹 | |||
| 筋骨格系 | 関節痛、四肢痛、背部痛 | |||
| 呼吸器 | 呼吸困難 | |||
| その他 | 疲労(14.9%)、無力症 | 発熱、体重減少 |
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