非イオン性造影剤
| 一般名 |
イオベルソール
|
|---|---|
| 製造/販売 | ゲルベ・ジャパン |
| 剤形/規格 |
|
ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。
本剤を脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので、脳槽・脊髄造影には使用しないこと。
ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
重篤な甲状腺疾患のある患者[甲状腺機能に変化を及ぼし、症状が悪化するおそれがある。]
オプチレイ240注100mL
オプチレイ240注
コンピューター断層撮影における造影
オプチレイ240注100mL
通常、成人1回下記量を使用する。なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
| 撮影の種類 | オプチレイ240注 | |
| 脳血管撮影 | − | |
| 血管心臓撮影 | 心腔内撮影 | − |
| 冠状動脈撮影 | − | |
| 大動脈撮影 | − | |
| 選択的血管撮影 | − | |
| 四肢血管撮影 | − | |
| ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影 | − | |
| ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影 | − | |
| コンピューター断層撮影における造影 | 100〜150mL | |
| 50mLを超えて投与するときは、通常点滴静注などを用いる。 | ||
| 腹部のコンピューター断層撮影における造影 | − | |
| 静脈性尿路撮影 | − | |
ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応を示すことがある。
本剤によるショック等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、過敏反応の発現に注意し、慎重に投与すること。また、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれることがあるので、投与中及び投与後も、患者の状態を十分に観察すること。
外来患者に使用する場合には、本剤投与開始より1時間〜数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、発疹、浮腫・腫脹、じん麻疹、そう痒感、嘔気、嘔吐、血圧低下等の副作用と思われる症状が発現した場合には、速やかに主治医に連絡するように指示するなど適切な対応をとること。
ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。特に急性膵炎の患者においては、本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じん麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
薬物過敏症の既往歴のある患者
脱水症状のある患者[急性腎不全を起こすおそれがある。]
高血圧症の患者[血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。]
動脈硬化のある患者[心、循環器系に影響を及ぼすことがある。]
糖尿病の患者[急性腎不全を起こすおそれがある。]
甲状腺疾患のある患者[「禁忌」2.の項参照]
肝機能が低下している患者[肝機能が悪化するおそれがある。(「原則禁忌」4.の項参照)]
腎機能が低下している患者[腎機能が悪化するおそれがある。(「原則禁忌」5.の項参照)]
急性膵炎の患者[症状が悪化するおそれがある。(「2.重要な基本的注意」の項参照)]
高齢者[「5.高齢者への投与」の項参照]
幼・小児[「7.小児等への投与」の項参照]
投与経路
脳槽及び脊髄造影には使用しないこと。
投与方法
オプチレイは、製剤により効能・効果、また撮影の種類により用法・用量が異なるので、製剤濃度、注入部位、注入量及び注入速度など投与方法に注意すること。
前・後処置
投与前には極端な水分制限をしないこと。
尿路造影では検査前に腸内ガスを排除し、検査終了迄絶食させること。
投与後も水分の補給を行い、造影剤の速やかな排泄を促すこと。
調製時
投与前に体温まで温めること。
次の薬剤を混和した場合、白濁することがあるので混和しないこと。
モノエタノールアミンオレイン酸塩注
エタノール
次の薬剤は配合変化を起こす場合があるので、併用する場合は別々に使用すること。
抗ヒスタミン剤
副腎皮質ホルモン剤
注入装置の洗浄が不十分な場合には、注入器内部に付着する残存液に由来する銅イオン溶出等によって、生成物を生じるおそれがあるので、使い捨て以外の器具を用いる場合には内部の汚れに注意し、洗浄、滅菌を十分に行うこと。
投与時
静脈内投与により血管痛、血栓性静脈炎があらわれることがある。
非イオン性造影剤の血液凝固抑制作用は、イオン性造影剤に比較して弱いことが
誤って造影剤を血管外に漏出させた場合、発赤、腫脹、水疱、血管痛等があらわれることがあるので、注入時には十分注意すること。
その他
開封後は速やかに使用すること。1回の検査にのみ使用し、容器の再使用はしないこと。余剰の薬液は廃棄すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ビグアナイド系糖尿病用薬 メトホルミン塩酸塩ブホルミン塩酸塩 等 | X線ヨード造影剤との併用により乳酸アシドーシスを起こすことがある。本剤を使用する場合には、ビグアナイド系糖尿病用薬を一時的に中止する等処置を行う。 | ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。 |
承認時(腹部のコンピューター断層撮影における造影の効能追加を含む)迄の試験及び市販後の使用成績調査における評価対象症例10,745例中、本剤との関連が疑われた副作用(臨床検査値の異常を含む)は189例(1.8%)255件であり、その主な副作用は嘔気60件(0.6%)、発疹30件(0.3%)、嘔吐27件(0.3%)、じん麻疹15件(0.1%)、そう痒感15件(0.1%)、血圧低下13件(0.1%)等であった。
(まれに:0.1%未満)
ショック
まれにショック(遅発性を含む)を起こし、失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合があるので、観察を十分に行うこと。
アナフィラキシー
まれに呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
心室細動、冠動脈れん縮
まれに心室細動、冠動脈れん縮があらわれることがあるので、このような場合には、適切な処置を行うこと。
腎不全
まれに急性腎不全があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
肺水腫
まれに肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
失神(意識消失等)
まれに失神(意識消失等)があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
けいれん発作
まれにけいれん発作があらわれることがあるので、このような場合には、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
麻痺
脳血管撮影でまれに麻痺があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP等の異常)、黄疸があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
血小板減少
血小板減少があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
脳血管障害
脳血管障害(脳梗塞増悪等)があらわれることがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。
皮膚障害
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
次のような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | じん麻疹、発疹、そう痒感 | 発赤、潮紅、湿疹 | 発汗等 |
| 循環器 | 血圧低下 | 徐脈、頻脈、心悸亢進、不整脈、血圧上昇等 | 顔面蒼白等 |
| 呼吸器 | せき、くしゃみ、鼻閉 | 呼吸困難、嗄声、鼻汁、咽・喉頭異和感、喉頭浮腫、喘息発作等 | |
| 精神神経系 | 頭痛、ねむけ、耳鳴、めまい等 | 上肢脱力、振戦、失見当識、しびれ(感)、一過性盲等の視力障害等 | |
| 消化器 | 嘔気、嘔吐 | 上腹部痛、腹痛、下痢等 | |
| 腎臓 | BUN・クレアチニンの上昇、尿中蛋白陽性等 | ||
| その他 | 浮腫・腫脹、胸部痛・絞扼感、悪寒、熱感、注射部位漏出、血中尿酸増加等 | 味覚・嗅覚異常、発熱、結膜充血、けん怠感等 |
オプチレイ240注100mL
オプチレイ320注20mL 2083円/瓶
オプチレイ320注50mL 4283円/瓶
オプチレイ320注75mL
オプチレイ320注100mL 6582円/瓶
オプチレイ350注20mL 1983円/瓶
オプチレイ350注50mL 3971円/瓶
オプチレイ350注100mL 6408円/瓶
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