高カロリー輸液用微量元素製剤
一般名 |
ヨウ化カリウム 塩化マンガン 塩化第二鉄 硫酸亜鉛水和物 硫酸銅
|
---|---|
製造/販売 | エイワイファーマ / 陽進堂 |
剤形/規格 |
|
本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
胆道閉塞のある患者[排泄障害により、マンガンの全血中濃度、及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。][8.2参照]
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合の亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給。
通常、成人には1日2mLを高カロリー静脈栄養輸液に添加し、点滴静注する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
本剤を長期連用する場合には、以下の点に注意すること。[8.2参照]
・臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。また、必要に応じ、マンガンの全血中濃度及びその他の微量元素の血漿中濃度を測定することが望ましい。
・特にマンガンについては、マンガン20μmol配合微量元素製剤
※の投与により全血中濃度の上昇がみられたり、脳内蓄積によって脳MRI検査(T
1強調画像)で高信号を示したり、パーキンソン様症状があらわれたとの報告がある。このような所見がみられた場合には、マンガンが配合されていない微量元素製剤の投与に切りかえる等適切な処置を行うこと。
※マンガン20μmol、鉄35μmol、亜鉛60μmol、銅5μmol、ヨウ素1μmol配合製剤
黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合には、マンガンが配合されていない微量元素製剤の投与を考慮すること。また、銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、休薬、減量もしくは中止等を考慮すること。[2.2、8.1参照]
Mn(μg/dL) | 0.52〜2.4 |
中央値(下限値〜上限値)注) | |||
Fe(μg/dL) | 103(35〜174) | Cu(μg/dL) | 94(62〜132) |
Zn(μg/dL) | 97(70〜124) | I(μg/dL) | 5.7(3.7〜14.0) |
9.2 腎機能障害患者
微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 全般的な注意
使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.2 薬剤投与時の注意
残液は使用しないこと。
外箱開封後は遮光して保存すること。
光により濁る場合があるので、液の性状を観察し、液の澄明でないものは使用しないこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
過敏症 | 発疹 |
肝臓 | 肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇等)、ビリルビン上昇 |
精神神経系 | パーキンソン様症状 |
その他 | 血中マンガン上昇 |
エレメンミック注 99円/管
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。