[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある。]
脱水症、特に水欠乏時の水補給、循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、注射剤の溶解希釈剤
薬物・毒物中毒、心疾患(GIK療法)、肝疾患、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合
水補給、薬物・毒物中毒、肝疾患には、通常、成人1回5%液500〜1,000mLを静脈内注射する。
循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、心疾患(GIK療法)、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合には、通常、成人1回10〜50%液20〜500mLを静脈内注射する。
点滴静注する場合の速度は、ブドウ糖として、0.5g/kg/hr以下とすること。
注射剤の溶解希釈には適量を用いる。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ブドウ糖の投与速度が速い場合に急激に中止することにより、低血糖を起こすおそれがある。
カリウム欠乏傾向のある患者[ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。]
糖尿病の患者[高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
腎不全のある患者[水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。]
投与経路
皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下投与しないこと。
調製時
他の医薬品を混注して使用する場合には、医薬品相互の物理的・化学的変化に十分注意して行うこと。
注射剤の溶解・希釈液として使用する場合は、ブドウ糖注射液が適切であることを確認すること。
投与前
投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
寒冷期には体温程度に温めて使用すること。
開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。
投与時
ゆっくり静脈内に投与すること。
高張液の投与は、血栓性静脈炎を起こすことがあるので、慎重に投与すること。
血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること。また、場合によっては投与を中止すること。
内容液に混濁など異常が認められた場合は使用しないこと。
注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺すこと。
容器の目盛は目安として使用すること。
通気針は不要である。
連結管による混合投与の場合は、Y字型連結にして使用すること。
ゴム栓部のカバーシールが万一はがれている場合は使用しないこと。
.安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、小林糖液5%は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
(頻度不明)
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
急速・大量投与
大量を急速投与すると、電解質喪失を起こすことがあるので、慎重に投与すること。
小林糖液5% 177円/瓶
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