[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者には本剤を投与すると、水分量増加により、症状が悪化するおそれがある。]
糖尿病及び糖尿病状態時の水・エネルギー補給
キシリトールとして、通常成人1日2〜50gを1〜数回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。
点滴静注する場合、その速度はキシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
尿崩症の患者[本症は抗利尿ホルモンの分泌低下による水分の尿中排泄が増大した状態である。本剤の投与は利尿作用を促進する結果となり、症状が悪化するおそれがある。]
肝障害、腎障害のある患者[キシリトールの大量を急速投与すると肝障害、腎障害を発生することがあるので、症状が悪化するおそれがある。]
投与経路
皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下投与しないこと。
投与前
本品は一点カットアンプルを使用しているので、アンプルカット時にはヤスリを用いず、アンプル頭部のマークが真上にくるように持ち、反対側へ折ること。なお、カット時に異物混入を避けるため、カット部分をエタノール綿等で清拭しカットすることが望ましい。
投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
寒冷期には体温程度に温めて使用すること。
開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。
投与時
ゆっくり静脈内に投与すること。
投与後
高濃度液投与の急激な中止により低血糖を起こすおそれがある。
キシリトールの大量を急速に静注した場合、諸臓器、特に腎、脳にシュウ酸カルシウムの沈着が認められたとの報告がある。
安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、クリニット注は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
(頻度不明)
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
急速・大量投与
大量を急速投与すると、電解質喪失を起こすことがある。また、キシリトールの大量を急速投与すると、まれに肝障害、腎障害があらわれることがある。
クリニット注10% 89円/管
クリニット注20% 90円/管
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。