本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
血友病患者[パンテノール含有のため。]
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合のビタミン補給
本剤を高カロリー経静脈栄養輸液に溶解し、点滴静注する。用量は通常、成人1日1バイアルとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は、高カロリー輸液添加用として使用し、経口・経腸栄養が可能になった場合は、速やかに経口投与に切り替えること。
本剤は高カロリー経静脈栄養輸液添加用ビタミン剤であるため、単独投与及び末梢静脈内投与は避けること。
高カルシウム血症患者(血液、尿検査を行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること)[エルゴカルシフェロール含有のため。]
腎障害のある患者[副作用が強くあらわれることがある。]
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者[過敏症等の副作用が強くあらわれることがある。]
薬物過敏症の既往歴のある患者
妊婦[「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
新生児、低出生体重児、乳児、幼児及び小児[「7.小児等への投与」の項参照]
調製時
本剤は、アミノ酸製剤とのみ混合した場合、ビタミンの分解が促進されることがある。
また、本剤を高カロリー経静脈栄養輸液に溶解後、通常12時間以内に投与を終了すること。
配合注射剤によって、ビタミンの分解が促進されることがあるので、注意すること。
投与速度
本剤を、急速に静脈内注射すると、一過性の血圧低下を起こすおそれがあるので、必ず用法・用量に従って投与すること。
投与時
ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバー(橙黄褐色ポリエチレン製カバー等)で輸液瓶又は輸液バッグを被覆して使用すること。
その他
可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
細菌などによる汚染を避けるため、一部使用後の残液は使用しないこと。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
レボドパ | レボドパの有効性を減じることがある。 | ピリドキシン塩酸塩がレボドパの脱炭酸化を促進し、脳内作用部位への到達量を減少させる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ワルファリン | ワルファリンの作用が減弱することがある。 | フィトナジオンがワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオン2mgを含有する)。 |
総症例57例において、1例にAST(GOT)・ALT(GPT)の上昇、及び他の1例にBUN・血糖値の上昇が認められた。〔販売名変更前製品承認時〕
また、ネオラミン・マルチ(剤形変更前製品)における副作用の概要は以下のとおりである。
総症例6,803例(承認時419例、使用成績調査6,384例)における副作用の発現率は0.4%であり、主な副作用は皮膚障害(蕁麻疹、発疹等)0.2%、消化管障害(嘔気、悪心等)0.1%であった。〔再審査終了時〕
ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1%未満 | |
過敏症 * | 蕁麻疹、発疹、顔面潮紅 |
消化器 | 悪心、下痢、腹痛、食欲不振 |
*:このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
ネオラミン・マルチV注射用 172円/瓶
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