2.1 ヘモクロマトーシスなど鉄過剰症の治療を受けている患者[症状が増悪するおそれがある。]
2.2 本剤の成分又は他の鉄剤に対し過敏症の既往歴のある患者
腹部磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影
○消化管(胃、十二指腸、空腸)造影
○胆道膵管撮影時の消化管陰性造影
<消化管(胃、十二指腸、空腸)造影>
通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして600mg(1包)を300mLの水に溶かし経口投与する。なお、必要に応じて1,200mg(2包)まで増量する。
<胆道膵管撮影時の消化管陰性造影>
通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして1,200mg(2包)を150mLの水に溶かし経口投与する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸管疾患を有する患者
鉄が大量に吸収されるおそれがある。消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
14.1 診断上の注意
通常、本剤服用後、造影効果は約20分後まで持続するが、胃内通過時間は個人によって大きく異なることがあるので注意すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1 本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
15.1.2 本剤の投与により一過性に歯や舌が着色(黒色等)することがある。
光及び湿度の影響を受けやすいので、使用の都度キャップをしっかり締めること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テトラサイクリン系経口抗生物質テトラサイクリン塩酸塩、ミノサイクリン塩酸塩、ドキシサイクリン塩酸塩水和物等ニューキノロン系経口抗菌剤レボフロキサシン水和物、トスフロキサシントシル酸塩水和物、シプロフロキサシン塩酸塩等セフジニル | 左記医薬品の作用が減弱するおそれがあるので、造影終了後3時間程度服用時間をあける等注意する。 | 消化管内で難溶性のキレートを形成して左記医薬品の吸収を阻害することが考えられる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹(発赤、蕁麻疹、全身の発疹)、アレルギー反応 | ||
| 消化器 | 下痢 | 胸やけ等 | 胃部不快感、腹部膨満感、嘔気・嘔吐、食欲低下 |
| その他 | 肩痛、血清鉄低下、血清フェリチン増加、血小板増多、総ビリルビン上昇、血清カリウム上昇 |
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