本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
低亜鉛血症
通常、成人及び体重30kg以上の小児では、亜鉛として、1回50〜100mgを開始用量とし1日1回食後に経口投与する。
なお、血清亜鉛濃度や患者の状態により適宜増減するが、1日1回150mgを超えないこと。
8.1 本剤投与により、アミラーゼ及びリパーゼの異常が長期に持続する場合には、膵機能検査(腫瘍マーカーを含む)を考慮すること。
8.2 血清亜鉛濃度や患者の状態に留意し、本剤を漫然と投与しないこと。
8.3 本剤投与により血清銅濃度が低下する可能性があるため、本剤投与中は血清銅濃度を定期的に確認することが望ましい。[11.1.1参照]
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。亜鉛が乳汁中に移行し、授乳中の乳児に亜鉛誘発性の銅欠乏が発現するおそれがある。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は体重30kg未満の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
13.1 症状
グルコン酸亜鉛の過量投与により、重度の悪心、嘔吐及び浮動性めまいが報告されている
13.2 処置
速やかに胃洗浄を行うか催吐させて未吸収の亜鉛を除去する。血清亜鉛濃度が顕著に上昇している場合はキレート剤による治療を行うこと
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ポラプレジンク | 本剤の効果を増強させるおそれがある。 | 亜鉛含有製剤であるため。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| キレート剤ペニシラミントリエンチン塩酸塩 | 本剤及びキレート剤の効果を減弱するおそれがあるので、1時間以上あけて投与すること。 | 同時投与した場合、本剤がキレートされ、本剤及びキレート剤の吸収率が低下する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テトラサイクリン系抗生物質キノロン系抗菌剤セフジニル経口鉄剤ビスホスホネート系製剤エルトロンボパグ オラミンドルテグラビルナトリウム | 本剤及びこれらの薬剤の効果を減弱するおそれがあるので、時間をあけて投与すること。 | 同時投与した場合、本剤及びこれらの薬剤の吸収率が低下する可能性がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 銅欠乏症(頻度不明)
本剤は亜鉛を含有するため、亜鉛により銅の吸収が阻害され銅欠乏症を起こすおそれがある。栄養状態不良の患者で銅欠乏に伴う汎血球減少、貧血や神経障害を起こすことがある。[8.3参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1%以上 | 1%未満 | |
| 血液・リンパ | 貧血 | 鉄欠乏性貧血 |
| 代謝・栄養 | 食欲減退 | |
| 精神・神経 | 浮動性めまい | 頭痛、不眠症 |
| 呼吸器 | 間質性肺疾患 | |
| 消化器 | 下痢、悪心、腹部不快感 | 下腹部痛、上腹部痛、便秘、胃潰瘍、胃食道逆流性疾患、嘔吐 |
| 肝 | 肝機能異常 | |
| 臨床検査 | 血中銅減少、リパーゼ増加、アミラーゼ増加、肝機能検査値異常 | 体重減少 |
ジンタス錠25mg
ジンタス錠50mg 232.9円/錠
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。