高カルシウム血症の患者[尿細管や糸球体の機能障害、腎・尿路結石症を悪化させるおそれがある。]
腎結石のある患者[腎結石症を悪化させることがある。また腎の石灰化や尿路結石を誘発するおそれがある。]
重篤な腎不全のある患者[排泄、再吸収等の腎機能が極度に低下し、カルシウムだけでなく体液全般の恒常性の維持が困難な場合が考えられる。]
| 効能・効果 | 用法・用量 |
| 低カルシウム血症に起因する下記症候の改善 テタニー 下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給 妊婦・産婦の骨軟化症 発育期におけるカルシウム補給 |
乳酸カルシウム水和物として、通常成人1回1gを1日2〜5回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
| 効能・効果 | 用法・用量 |
| 低カルシウム血症に起因する下記症候の改善 テタニー 下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給 妊婦・産婦の骨軟化症 発育期におけるカルシウム補給 |
乳酸カルシウム水和物として、通常成人1回1gを1日2〜5回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
長期投与により血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。また、高カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止すること。
活性型ビタミンD製剤を服用している患者[高カルシウム血症があらわれやすい。]
強心配糖体の投与を受けている患者[強心配糖体の作用を増強するおそれがある。]
高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者(病態例:悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症など)
症状
高カルシウム血症(食欲不振、嘔気、嘔吐、便秘、口渇、多尿、筋緊張低下、精神症状、意識障害等)
処置
投与を中止し、カルシウムの尿中排泄を促進するために、生理食塩液等の補液やフロセミド等のループ利尿剤を投与する。また、カルシトニン製剤、コルチコステロイド類の投与、透析等の必要な措置を講じる。
配合変化
炭酸水素ナトリウム、クエン酸、シュウ酸を含む溶液と混合するとカルシウム塩を析出するので、本剤との同時投与を避ける。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テトラサイクリン系抗生物質 | テトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害することがあるので、同時に服用させないこと。 | テトラサイクリンとカルシウムが難溶性のキレートを形成し、吸収されにくくなる。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
| 頻度不明 | |
| 長期投与 | 高カルシウム血症、結石症 |
| その他 | 便秘 |
乳酸カルシウム「ヤクハン」 2.88円/g
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