ドルナー

経口プロスタサイクリン(PGI2)誘導体製剤

3.25(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 ベラプロストナトリウム
製造/販売 東レ / トーアエイヨー
剤形/規格
  • ドルナー錠20μg

薬剤の評価コメントをご覧いただくにはログインが必要です。

はじめてご利用の方は、新規会員登録
すでにm3.comをご利用の方はログインしてご利用ください

禁忌

  • 2.1

     出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、上部消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血等)[出血を増大するおそれがある。]

  • 2.2

     妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

効能・効果

  • ○慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善

  • ○原発性肺高血圧症

用法・容量

  • <慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善>

    • 通常、成人には、ベラプロストナトリウムとして1日120μgを3回に分けて食後に経口投与する。

  • <原発性肺高血圧症>

    • 通常、成人には、ベラプロストナトリウムとして1日60μgを3回に分けて食後に経口投与することから開始し、症状(副作用)を十分観察しながら漸次増量する。増量する場合には、投与回数を1日3〜4回とし、最高用量を1日180μgとする。

注意事項

重要な基本的注意

  • <効能共通>

    • 8.1

       意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。

  • <原発性肺高血圧症>

    • 8.2

       本剤の有効成分は「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」と同一であるが、用法・用量が異なることに注意すること。

    • 8.3

       「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」から本剤へ切り替える場合には、「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」の最終投与時から12時間以上が経過した後に、本剤をベラプロストナトリウムとして原則1日60μgを3回に分けて食後に経口投与することから開始すること。また、「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」と同用量の本剤に切り替えると、過量投与になるおそれがあるため注意すること。[16.1.1参照]

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 月経期間中の患者

      • 出血傾向を助長するおそれがある。

    • 9.1.2 出血傾向並びにその素因のある患者

      • 出血傾向を助長するおそれがある。

  • 9.2 腎機能障害患者

    • 9.2.1 高度の腎機能障害(血清クレアチニン2.5mg/dL以上)のある患者

      • 曝露量(AUC)が増加するおそれがある。[16.6.1参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[2.2参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。

  • 9.8 高齢者

    • 一般に生理機能が低下している。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他の注意

  • 15.1 臨床使用に基づく情報

    • 慢性動脈閉塞症において本剤を1日180μg投与したとき、副作用発現頻度が高くなるとの報告がある。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗凝血剤ワルファリン等抗血小板剤アスピリンチクロピジン等血栓溶解剤ウロキナーゼ等 出血傾向を助長することがある。 相互に作用を増強することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
プロスタグランジンI2製剤エポプロステノールベラプロスト注)エンドセリン受容体拮抗剤ボセンタン 血圧低下を助長するおそれがあるので、血圧を十分に観察すること。 相互に作用を増強することが考えられる。
  • 注)同一有効成分を含有する「ケアロードLA錠60μg」、「ベラサスLA錠60μg」等との併用に注意すること。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 出血傾向(頻度不明)

    • 脳出血、消化管出血、肺出血、眼底出血があらわれることがある。

  • 11.1.2 ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)

    • 血圧低下、頻脈、顔面蒼白、嘔気等が認められた場合には投与を中止すること。

  • 11.1.3 間質性肺炎

    (頻度不明)

  • 11.1.4 肝機能障害(頻度不明)

    • 黄疸や著しいAST、ALTの上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。

  • 11.1.5 狭心症

    (頻度不明)

  • 11.1.6 心筋梗塞

    (頻度不明)

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上 1〜5%未満 1%未満 頻度不明
出血傾向 出血傾向、皮下出血、鼻出血
血液 貧血、白血球増多 好酸球増多、血小板減少、白血球減少
過敏症 発疹、湿疹、そう痒 蕁麻疹、紅斑
精神・神経系 頭痛 眠気、ふらつき めまい、立ちくらみ、もうろう状態、しびれ感、振戦、不眠、浮遊感
消化器系 下痢、嘔気、食欲不振、腹痛 嘔吐、口渇、胃不快感 上腹部痛、胃潰瘍、胃障害、胸やけ
肝臓 AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇 ビリルビン上昇、Al-P上昇 黄疸
腎臓 BUN上昇 血尿 頻尿
循環器系 顔面潮紅 ほてり、のぼせ 動悸、潮紅 血圧低下、頻脈
その他 トリグリセライド上昇 倦怠感、疼痛、関節痛、息苦しさ、耳鳴、発汗、冷汗 浮腫、胸部不快感、胸痛、発熱、熱感、顎痛、気分不良、背部痛、頸部痛、脱毛、咳嗽、筋痛、脱力感

薬価

ドルナー錠20μg 20.8円/錠

評価サマリー

もっとも参考になった評価コメント

使いやすさ

投稿日: 2015/03/24 参考率: 100%(1人/1人)

内科/50代/処方経験あり

はじめてご利用の方

m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療
専門サイトです。会員登録は無料です。

新規会員登録

m3.comにご登録済の方

ログイン

{"controller":"medicines","action":"show","id":"1548"} false