アレルギー性皮膚疾患のアレルゲンの確認
本剤を皮膚面に貼付する。貼付2日後に本剤を剥がし、剥がしてから30分から1時間後及び1日又は2日後に反応を以下の基準により判定する。なお、必要に応じて剥がしてから3〜5日後にも同様に判定する。
−:反応なし
+?:紅斑のみ
+:紅斑+浸潤、丘疹
++:紅斑+浸潤+丘疹+小水疱
+++:大水疱
IR:刺激反応
夏期に2日間貼付した場合、非特異的反応が起こることがあるので注意すること。
感作が誘発されることがある。検査10〜20日後以降に陽性反応が発現した場合には、新たな感作が成立した可能性があるので後日の再検査実施を考慮すること。ただし、再検査の際には慎重に使用すること。
遅発陽性反応が検査7〜10日後に発現することがあり、金チオ硫酸ナトリウムについては、検査20日以上経過してから遅発陽性反応が発現したとの報告もある。
パッチテスト実施前には、感作や遅発陽性反応が生じる可能性があることを患者に説明し、判定後に陽性反応が発現した場合は、速やかに医療機関を受診するように注意を促すこと。
陽性反応は通常1〜2週間以内に消退するが、まれに1ヶ月以上持続することがある。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.2 皮膚炎が急性期にある患者
パッチテストは行わないこと。皮膚炎の増悪、汎発化を来すことがあり、また皮膚の反応性が高まっているため非特異的反応を起こしやすい。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
6歳未満の幼児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
使用に際しては注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
貼付部位は肩甲間部(傍脊椎部)が最適である。
パッチテスト施行中は入浴及び過激な運動を避けさせること。また、日光への曝露を最小限に抑えること。
パラフェニレンジアミンは染料であるため、皮膚が着色されることがある。この着色は約2週間持続することがある。
14.2 診断上の注意
原因アレルゲンの特定に際しては、本剤による検査結果のみではなく、問診の結果等も踏まえて総合的に判定すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合は使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | 皮膚炎の増悪、発疹の増悪 | 皮膚炎の再燃、発疹の再燃、小水疱性皮疹、ニキビ様病変、浮腫、小水疱、疼痛、そう痒感、感染、痂皮形成、二次的なパッチテスト反応、テープによる刺激反応 | 急性アレルギー反応、極度の陽性反応、被刺激皮膚症候群、刺激性接触皮膚炎、粘着テープ部位の接触皮膚炎 |
その他 | 感作の疑い | 発熱、咽頭痛、息切れ、口内炎 |
パッチテストパネル(S) 15739.1円/組
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