本剤と同一成分である腸管洗浄剤ビジクリア配合錠で、急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)が報告されている。本剤の用法・用量はビジクリア配合錠の用法・用量とは異なるものの、腎障害、リン酸腎症の発現に注意すること。
特に、重度の腎機能障害を有する患者に投与する場合には、くる病・骨軟化症の治療に十分な知識を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される場合にのみ使用すること。[9.2.1参照]
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
低リン血症
通常、リンとして1日あたり20〜40mg/kgを目安とし、数回に分割して経口投与する。以後は患者の状態に応じて適宜増減するが、上限はリンとして1日あたり3,000mgとする。
腎臓に石灰化が生じる可能性があるため、必要に応じて超音波検査等を実施することが望ましい。[9.2.2参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 副甲状腺機能亢進症の患者
悪化する可能性がある。
9.1.2 ナトリウム摂取制限を要する患者
本剤1包中にナトリウムを94mg含有するため、血清ナトリウムが上昇する可能性がある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害を有する患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。腎障害、リン酸腎症が生じる可能性がある。[1.参照]
9.2.2 腎機能障害のある患者
腎臓に石灰化が生じる可能性がある。[8.参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
20.1 アルミ包装開封後は、防湿に留意すること。[本剤は吸湿性があるため。]
20.2 アルミ包装中で凝集することがあるが、成分等に影響はない。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| アルミニウム含有製剤 | 同時に服用することにより、本剤の効果を減弱させるおそれがある。 | アルミニウムは消化管内においてリンと結合し、その吸収を阻害すると考えられる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | |
| 過敏症 | アレルギー性皮膚炎 |
| 消化器 | 腹痛、下痢 |
ホスリボン配合顆粒 71.1円/包
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