持続性黄体・卵胞ホルモン混合製剤
| 一般名 |
エストラジオールプロピオン酸エステル ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル
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|---|---|
| 製造/販売 | あすか製薬 / 武田薬品工業 |
| 剤形/規格 |
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エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば,乳癌,子宮内膜癌)及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
血栓性静脈炎,肺塞栓症又はその既往歴のある患者[血液凝固能の亢進により,これらの症状が増悪することがある.]
重篤な肝障害・肝疾患のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため,症状が増悪することがある.]
無月経,機能性子宮出血
通常,1週間に1回1mL(1管)を筋肉内注射する.
なお,症状により適宜増減する.
本剤の投与に際しては,問診,内診,基礎体温の測定,免疫学的妊娠診断等により妊娠していないことを十分確認すること.
子宮筋腫のある患者[子宮筋腫の発育を促進するおそれがある.]
乳癌の既往歴のある患者[乳癌が再発するおそれがある.]
乳癌家族素因が強い患者,乳房結節のある患者,乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者[症状が増悪するおそれがある.]
心疾患,腎疾患又はその既往歴のある患者[ナトリウムや体液の貯留により,これらの症状が増悪するおそれがある.]
てんかん患者[体液の貯留により,症状が増悪するおそれがある.]
糖尿病患者[耐糖能が低下することがあるので,十分コントロールを行いながら投与すること.]
骨成長が終了していない可能性がある患者(「小児等への投与」の項参照)
投与経路
本剤は筋肉内注射にのみ使用すること.
投与時
生理的月経の発現に障害を及ぼすような投与を避けること.
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては,組織・神経等への影響を避けるため,下記の点に注意すること.
同一部位への反復注射は行わないこと.
特に乳児,幼児,小児には注意すること.
神経走行部位を避けること.
注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き,部位をかえて注射すること.
その他
本品はワンポイントカットアンプルであるが,アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい.
黄体・卵胞ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではないが,心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では,対照群に比して妊娠初期に黄体又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率に有意差があるとする疫学調査の結果が報告されている
黄体・卵胞ホルモン配合剤の長期服用により肝腫瘍が発生したとの報告がある.また,腫瘍の破裂により腹腔内出血を起こす可能性がある.
卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合,児の成長後腟上皮及び子宮内膜の癌性変性を示唆する結果が報告されている
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リファンピシン | 長期間リファンピシンの投与を受けている女性では,本剤の効果が減弱することがある. | リファンピシンが肝の薬物代謝酵素を誘導し,本剤の代謝を促進する. |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 血糖降下剤インスリン製剤,スルフォニル尿素系製剤,ビグアナイド系製剤等 | 血糖降下剤の作用が減弱することがある.血糖値その他患者の状態を十分観察し,血糖降下剤の用量を調節するなど注意する. | 卵胞ホルモン剤の血糖上昇作用による. |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない(再審査対象外).
(頻度不明)
血栓症
血栓症(四肢,肺,心筋,脳,網膜等)があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと.
| 頻度不明 | |
| 過敏症 注1) | 発疹等 |
| 肝臓 注2) | 肝機能異常,黄疸等 |
| 乳房 | 乳房痛,乳房緊満感等 |
| 電解質代謝 注3) | ナトリウムや体液の貯留による浮腫,体重増加等 |
| 消化器 | 悪心,嘔吐,下痢等 |
| 精神神経系 | 頭痛,めまい,眠気,倦怠感,抑うつ等 |
| 皮膚 | 多形性紅斑,出血性発疹,アレルギー性皮疹,肝斑,痒疹等 |
| 投与部位 | 硬結,発赤,疼痛 |
注1)発現した場合には投与を中止すること.
注2)観察を十分に行い,発現した場合には休薬等適切な処置を行うこと.
注3)観察を十分に行い,発現した場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと.
E・P・ホルモンデポー筋注 205円/管
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