○肝脾シンチグラムによる肝脾疾患の診断
○次の疾患におけるセンチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ
乳癌、悪性黒色腫
<フィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液の調製>
本品に放薬基「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」2〜8mLを加え、よく振り混ぜてフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液を得る。
<肝脾シンチグラムによる肝脾疾患の診断>
得られたフィチン酸テクネチウム(99mTc)注射液の18.5〜111MBqを静注し、20〜30分後に適当な位置に患者を固定し、シンチスキャナーあるいはシンチカメラでシンチグラムをとる。
なお、年齢・体重により適宜増減する。
<センチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ>
通常、成人には得られたフィチン酸テクネチウム(
99mTc)注射液を、
適宜分割して投与し、2時間以降にガンマ線検出用のプローブで被検部を走査することにより、センチネルリンパ節を同定する。また、必要に応じガンマカメラで被検部を撮像することによりリンパシンチグラムをとる。なお、投与から検査実施までの時間等により適宜増減する。
<効能共通>
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
<センチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ>
センチネルリンパ節生検の実施にあたっては、既存の情報を踏まえ、患者又はその家族に対し本検査の必要性及び限界等を十分説明し同意を得た上で実施すること。[15.1.1、15.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
本品の調製は無菌的に行い、また適当な鉛容器で遮蔽して行うこと。
本品は冷蔵庫から取り出した後、約5分間放置して室温に戻すこと。
調製に使用する過テクネチウム酸ナトリウム(
99mTc)注射液の量は必要最小限度にとどめること。
本品の調製の際、バイアル内に空気を入れないこと、またバイアル内を陽圧にしないこと。
調製後は出来るだけ早く投与すること。
調製後は、放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
14.2 診断上の注意
肝硬変や肝炎などでは、脾臓と骨髄への集積が増加し、ときには肋骨も描出されることもある。
15.1 臨床使用に基づく情報
テクネフチン酸キット 2592円/回分
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