本剤の成分に
の既往歴のある患者
<適応菌種>
セフミノクスに感性のレンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
敗血症、扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎
通常、成人には1日2g(力価)を2回に分割し、静脈内注射又は点滴静注する。小児には1回20mg(力価)/kgを1日3〜4回静脈内注射又は点滴静注する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、敗血症、難治性又は重症感染症には、成人では1日6g(力価)まで増量し3〜4回に分割して投与する。
静脈内注射の場合は、1g(力価)当り20mLの注射用水、糖液又は電解質溶液に溶解して緩徐に注射する。
また、点滴静注の場合は、1g(力価)当り100〜500mLの糖液又は電解質溶液に溶解して1〜2時間かけて静注する。
本剤による
ショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
投与に際しては、必ず
ショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
飲酒により、顔面潮紅、心悸亢進、めまい、頭痛、嘔気等があらわれることがあるので投与期間中及び投与後少なくとも1週間は飲酒を避けさせること。
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続する。(【薬物動態】の項参照)]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
投与経路
静脈内注射又は点滴静注にのみ使用すること。
調製時
点滴静注の場合は、糖液又は電解質溶液に溶解すること。注射用水のみに溶解しないこと(溶液が等張にならないため)。
アミノフィリン水和物、ピリドキサールリン酸エステル水和物と配合すると、力価低下又は着色が起きるので配合しないこと。また、フルスルチアミン、チオクト酸、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム及びコバマミドと配合すると、経時的に着色するので、配合後は速やかに使用すること。
溶解後
溶解後は速やかに使用すること。なお、保存する必要がある場合は、室温保存では12時間、冷蔵庫保存では24時間以内に使用すること。
投与時
静脈内大量投与により血管痛、静脈炎を起こすことがあるので、これを予防するために注射液の調製、注射部位、注射方法等に十分注意し、その注射の速度はできるだけ遅くすること。
幼若ラットに皮下投与した実験において精巣萎縮、精子形成抑制作用が発現したとの報告がある。
本剤の投与により、クロストリジウム・ディフィシル、クレブシエラ・オキシトカが出現する可能性があるとの報告がある。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
利尿剤(フロセミド等) | 腎障害が発現、悪化するおそれがある。 | 不明 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アルコール | ジスルフィラム様作用(顔面潮紅、心悸亢進、めまい、頭痛、嘔気等)があらわれるおそれがあるので、投与期間中及び投与後少なくとも1週間は飲酒を避けさせること。 | アルコール代謝過程において、アルデヒド脱水素酵素を阻害し、血中アルデヒド濃度の上昇をもたらす。 |
市販後使用成績調査の結果は以下のとおりであった。
調査症例13,431例中副作用発現症例数は237例(1.76%)であり、副作用発現件数は291件であった。
主な副作用は肝臓・胆管系障害(肝機能障害、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇等)117例(0.87%)、白血球・網内系障害(好酸球増多、顆粒球減少等)32例(0.24%)、皮膚・皮膚付属器障害(発疹、皮疹等)32例(0.24%)、消化管障害(下痢、嘔気等)22例(0.16%)、その他、発熱7例(0.05%)、BUN上昇4例(0.03%)等であった。(注射用メイセリンの再審査終了時)
(0.1%未満)を起こすことがあるので観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(0.1%未満)があらわれることがあるので観察を十分に行い、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のセフェム系抗生物質で、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のセフェム系抗生物質で、急性腎障害等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることが報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のセフェム系抗生物質で、溶血性貧血(0.1%未満)があらわれることが報告されているので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のセフェム系抗生物質で発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線像異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(0.1%未満)等があらわれることが報告されているので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症注2) | 発疹等 | 発赤、 |
腎臓注3) | - | BUN上昇、血中クレアチニン上昇、乏尿、蛋白尿、血尿等の腎障害 |
血液注3) | 顆粒球減少、好酸球増多等 | 赤血球減少、ヘマトクリット値低下、ヘモグロビン減少、血小板減少、プロトロンビン時間延長等 |
肝臓注4) | AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等 | γ-GTP、LAP、LDH、ビリルビンの上昇等、黄疸 |
消化器注4) | 下痢等 | 嘔気、嘔吐、食欲不振等 |
菌交代症 | - | 口内炎、カンジダ症 |
ビタミン欠乏症 | - | ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
その他 | - | 全身倦怠感 |
注2)症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注3)定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注4)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
メイセリン静注用1g 606円/瓶
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