カーボスター

人工腎臓用透析液

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リスト同薬効薬剤
一般名 ブドウ糖 塩化カリウム 塩化カルシウム水和物 塩化ナトリウム 塩化マグネシウム 炭酸水素ナトリウム
製造/販売 エイワイファーマ / 陽進堂
剤形/規格
  • カーボスター透析剤・L
  • カーボスター透析剤・L

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効能・効果

  • 慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として、以下の要因を持つものに用いる。

    • ○無糖の透析液では、血糖値管理の困難な場合

    • ○カリウム、マグネシウム濃度の高い透析液では、高カリウム血症、高マグネシウム血症の改善が不十分な場合

    • ○カルシウム濃度の高い透析液では、高カルシウム血症を起こすおそれのある場合

用法・容量

  • 用時、本剤のB剤1容に対し水26容を加えて希釈し、この希釈液34容に対してA剤1容を加えて希釈して用いる。
    用量は、透析時間により異なるが、通常、灌流液として150〜300Lを用いる。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1

     本剤の使用に際しては、定期的に血液検査(電解質、酸・塩基平衡、BUN、クレアチニン、尿酸、血糖等)を行うことが望ましい。[5.1参照]

  • 8.2

     透析中や透析後に過度のアルカローシスとなることがあり、嘔気・嘔吐等の症状や、長期的には異所性石灰化を起こすおそれがあるので観察を十分に行うこと。[5.1参照]

  • 8.3

     長期使用する場合には、以下の事項を考慮して使用する。[5.1参照]

    • ・透析中や透析後に低カルシウム血症を引き起こすおそれがあるので観察を十分に行うこと。

    • ・透析中や透析後に血中クエン酸濃度が上昇するおそれがあるので観察を十分に行うこと。

    • ・透析中や透析後にPo

      2

      の低下及びPco

      2

      の上昇が起こるおそれがあるので観察を十分に行うこと。

    • ・骨代謝異常があらわれることがあるので、定期的に臨床検査(生化学検査、X線検査等)を行い、活性型ビタミンD

      3

      製剤投与等の適切な処置を行うこと。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 アルミニウム骨症の患者

      • 骨塩量を定期的に測定し、低下する場合はカルシウム濃度の高い透析液を用いること。骨塩量が低下することがある。

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • 14.1.1

       透析用水の水質は、(一社)日本透析医学会が定める最新の透析液水質基準を参照すること。

    • 14.1.2

       調製時には、以下の点に注意すること。

      • ・A剤(電解質・ブドウ糖溶液)及びB剤(炭酸水素ナトリウム溶液)は、各々単独では使用しないこと。

      • ・A剤及びB剤は、濃厚液の状態で混合しないこと。

    • 14.1.3

       定められた希釈液として調製すること。希釈濃度が不正確な場合は、以下のような症状を起こすことがあるので注意すること。特にB剤の希釈濃度が高すぎた場合は、急性代謝性アルカローシスを起こし、テタニー、意識障害、精神障害、呼吸抑制、悪心・嘔吐等を起こすことがある。

      • ・濃度が高すぎた場合

        • 代謝性アルカローシス、意識障害、血圧上昇、動悸、頭痛

      • ・濃度が低すぎた場合

        • 意識障害、急激な血圧低下、胸内苦悶、全身倦怠、四肢のしびれ感

    • 14.1.4

       使用前に透析液の電解質濃度を測定し、それらが適正であることを確認すること。

    • 14.1.5

       透析液の浸透圧比が0.9〜1.1の範囲にあることを確認すること。


      浸透圧比は生理食塩液の浸透圧に対する透析液の浸透圧測定値の比より求める。

    • 14.1.6

       透析液のpHは透析用水等の影響で若干の変動があり得るので、使用前にpH7.5〜8.0の範囲内にあることを確認すること。

    • 14.1.7

       本剤は用時調製用の製剤であり、希釈調製後の透析液は速やかに使用すること。

    • 14.1.8

       残液は使用しないこと。

  • 14.2 薬剤使用時の注意

    • 14.2.1

       本剤は注射又は腹膜灌流に用いないこと。

    • 14.2.2

       血清浸透圧と透析液浸透圧とのバランスを保つこと。

    • 14.2.3

       透析液中の沈殿の有無を透析器前の透析液回路で確認し、沈殿を生じた透析液は使用しないこと。

取扱上の注意

  • 20.1

     液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。

  • 20.2

     以下の場合は使用しないこと。

    • ・容器表面(口部等)に結晶が認められる場合

    • ・容器から薬液が漏れている場合

    • ・A剤に変色が認められる場合

    • ・キャップ開封時にリングが外れている場合

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジギタリス強心配糖体ジゴキシンメチルジゴキシン等 ジギタリス中毒を起こすおそれがある。 本剤を使用した透析により、血清カリウム値が低下する可能性がある。

副作用

その他の副作用

  • 次の副作用や透析療法により次の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上 0.1〜5%未満 頻度不明
循環器 血圧低下 ショック、血圧上昇
呼吸器 Po2低下
代謝・電解質異常 血液pH上昇、カルシウムイオン減少、カルシウムイオン増加、血中重炭酸塩増加 血中重炭酸塩減少、血中ブドウ糖増加 低カリウム血症、低血糖、骨粗鬆症、骨軟化症、線維性骨炎、異所性石灰沈着症
肝臓 AST上昇、ALT上昇、LDH上昇
消化器 口渇
その他 悪心、頭痛 不均衡症候群(意識混濁、痙攣、悪心、嘔吐、頭痛、不快、倦怠等)

薬価

カーボスター透析剤・L 2597円/瓶
カーボスター透析剤・L 3479円/瓶

評価サマリー

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