リプレガル点滴静注用3.5mg

α-ガラクトシダーゼ酵素製剤

3.6(462件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 アガルシダーゼアルファ(遺伝子組換え)
製造/販売 武田薬品工業
剤形/規格
  • リプレガル点滴静注...

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警告

  • 本剤投与により重篤なアナフィラキシーが発現する可能性があるので、本剤は、緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、重篤なinfusion related reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」の項参照〕

禁忌

  • 本剤の成分又はα-ガラクトシダーゼ製剤に対するアナフィラキシーショックの既往歴のある患者〔「重要な基本的注意」の項参照〕

効能・効果

  • ファブリー病

用法・容量

  • 通常、アガルシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり0.2mgを隔週、点滴静注する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤はたん白質製剤であるため、アナフィラキシーショックが起きる可能性は否定できないので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状の発現に備え、緊急処置を取れる準備をしておくこと。

  • 本剤の投与中又は投与終了後1時間以内にinfusion related reactionがあらわれることがある。主な症状は発熱、倦怠感、四肢疼痛、胸部不快感、悪寒顔面潮紅であり、頭痛、呼吸困難、腹痛、嘔気、胸痛、そう痒、浮腫、蕁麻疹等のアレルギー反応を伴うこともある。Infusion related reactionは、通常本剤による治療開始2〜4ヵ月で発現するが、1年以降に発現する例も報告されている。本剤投与中にinfusion related reactionがあらわれた場合には、必要に応じて投与を中断し、適切な処置(抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤投与等)を行うこと。処置後は経過を観察し、投与再開に際しては以下を考慮すること。

    • Infusion related reactionが不変又は悪化した場合には、投与を再開しないこと。Infusion related reactionに対する追加処置を考慮すること。

    • Infusion related reactionが軽快又は消失した場合、投与再開を考慮すること。再開の場合、必要に応じ、投与速度を中断前の1/2を目安として下げること。

  • Infusion related reactionが発現した患者への次回投与に際しては、以下を考慮すること。

    • 前投薬(抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤等を本剤投与1〜3時間前に投与)の処置を行うこと。

    • 前投薬等の処置を行ってもinfusion related reactionが軽減しない症例において、同処置を実施した上で本剤を1〜5分間投与して中断し、約5分後に投与を再開することによりinfusion related reactionが軽減された例がある。

  • 心臓にファブリー病の病変が認められる患者において、本剤の投与中又は投与終了後24時間以内に、infusion related reactionに関連して、心房細動、心室性期外収縮、頻脈性不整脈、心筋虚血、心不全等があらわれたとの報告がある。このような症状があらわれた場合には、投与を中断し、適切な処置を行うこと。

  • 本剤の投与により、アガルシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体が産生し、効果が減弱した例が報告されている。これらの大部分では、本剤の投与を継続することにより効果が回復したが、回復がみられない例もあった。本剤投与中に、疼痛の悪化など効果の減弱がみられた患者では他の治療法に切り替えることも考慮すること。〔「臨床成績」の項参照〕

慎重投与

  • 本剤の成分又はα-ガラクトシダーゼ製剤に対する過敏症の既往歴のある患者〔「重要な基本的注意」の項参照〕

適用上の注意

  • 投与経路

    • 点滴静脈内投与のみに使用すること。

  • 調製時

    • 本剤の希釈液としては日局生理食塩液以外使用しないこと。

    • 本剤は保存中に少量の微粒子を生じることがあるが、微粒子は0.2μmのインラインフィルターで除去される。また、これにより本剤の薬効は影響を受けない。

    • 凝集や失活の原因となるので、希釈後は激しく振とうしないこと。

    • 他剤と混注しないこと。

    • 希釈後は肉眼で不溶性異物や変色の有無を確認し、それらを認めた場合は使用しないこと。

  • 投与時

    • 希釈後は速やかに使用すること。

    • 使用後の残液は使用しないこと。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ヒドロキシクロロキン硫酸塩 本剤の作用が減弱する可能性がある。 細胞内α-ガラクトシダーゼの活性を阻害する可能性がある。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 国内での臨床試験において、12例中10例に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は、発熱6例、悪寒及び倦怠感が各4例、四肢疼痛、熱感、CK(CPK)上昇及び呼吸困難が各2例であった。(承認時)

  • 特定使用成績調査(長期使用に関する調査)において、493例中121例(24.5%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は発熱18例(3.7%)、倦怠感14例(2.8%)、悪心11例(2.2%)、四肢疼痛10例(2.0%)等であった。(再審査終了時)

  • 外国での臨床試験において、65例中41例(63.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、潮紅14例(21.5%)、悪寒12例(18.5%)、発熱9例(13.8%)、嘔気8例(12.3%)及び頭痛7例(10.8%)であった。(承認時)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • アナフィラキシー (頻度不明)

    • 観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

  • 注)

  • 次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

5%以上 5%未満
皮膚 ざ瘡、紅斑性発疹、そう 発疹、網状皮斑、蕁麻疹、脱毛、皮膚乾燥、皮膚剥離
精神神経系 頭痛、めまい 振戦、眩暈、パニック発作、傾眠、不眠、情動変動
循環器 血圧上昇、動悸、頻脈
肝臓 AST(GOT)上昇、LDH上昇
泌尿器 腎機能異常、クレアチニンクリアランス低下、クレアチニン上昇
消化器 嘔気、腹痛、下痢 口渇、胃部不快感、嘔吐
呼吸器 呼吸困難、咳嗽、肺うっ血、呼吸不全、低酸素血症
血液 好酸球増多
結膜炎、流涙、瞬きが増える
その他 顔面潮紅(ほてり)、悪寒、発熱、疼痛(四肢疼痛、下肢痛等)、アレルギー反応、浮腫、背部痛、胸痛、熱不耐性、異常感覚(冷感、ピリピリ感)、疲労感、倦怠感、咽頭絞扼感 嗄声、神経痛、筋肉痛、味覚異常、インフルエンザ様症状、温度感覚変化、知覚不全、CK(CPK)上昇、鼻炎、咽頭炎、喉頭炎、熱感、耳鳴、胸部圧迫感、胸部不快感、しびれ感、眼窩周囲浮腫、骨痛、嗅覚錯誤、いびき
  • 注)頻度は国内臨床試験及び外国での臨床試験の集計結果による。

薬価

リプレガル点滴静注用3.5mg 259210円/瓶

評価サマリー

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効果の強さ

投稿日: 2015/01/12 参考率: 92%(72人/78人)

麻酔科/60代/処方経験なし

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