セフゾン細粒小児用10%

経口用セフェム系製剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 セフジニル
製造/販売 LTLファーマ
剤形/規格
  • セフゾン細粒小児用10%

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禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • <適応菌種>

    • 本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌

  • <適応症>

    • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱

用法・容量

  • 通常、小児に対してセフジニルとして1日量9〜18mg(力価)/kgを3回に分割して経口投与する。
    なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

慎重投与

  • ペニシリン系抗生物質に対し、過敏症の既往歴のある患者

  • 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者

  • 高度の腎障害のある患者(<用法・用量に関連する使用上の注意>及び「薬物動態」の項参照)

  • 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。]

その他の注意

  • 粉ミルク、経腸栄養剤など鉄添加製品との併用により、便が赤色調を呈することがある。

  • 尿が赤色調を呈することがある。

取扱上の注意

  • 遮光し、湿気を避けて保存。[光による退色及び湿気による固化のおそれがある。]

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
鉄剤 本剤の吸収を約10分の1まで阻害するので、併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合には、本剤の投与後3時間以上間隔をあけて投与する。 腸管内において鉄イオンとほとんど吸収されない錯体を形成する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ワルファリンカリウム ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがある。ただし、本剤に関する症例報告はない。 腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
制酸剤(アルミニウム又はマグネシウム含有) 本剤の吸収が低下し、効果が減弱されるおそれがあるので、本剤の投与後2時間以上間隔をあけて投与する。 機序不明

副作用

副作用発現状況の概要

  • 小児総症例7,509例中309例(4.12%)に臨床検査値異常変動を含む副作用が認められた。その副作用症状は、下痢、腹痛等の消化器症状245例(3.26%)、発疹等の皮膚症状18例(0.24%)等であった。また、主な臨床検査値異常変動は、AST(GOT)上昇16件(0.21%)、ALT(GPT)上昇15件(0.20%)、好酸球増多14件(0.19%)等であった。(再審査結果通知:1999年3月)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • ショック

    ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • アナフィラキシー

    アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 皮膚障害

    中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN、0.1%未満)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群、0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、頭痛、関節痛、皮膚や粘膜の紅斑・水疱、皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 血液障害

    汎血球減少(0.1%未満)、無顆粒球症(0.1%未満、初期症状:発熱、咽頭痛、頭痛、倦怠感等)、血小板減少(0.1%未満、初期症状:点状出血、紫斑等)、溶血性貧血(0.1%未満、初期症状:発熱、ヘモグロビン尿、貧血症状等)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 大腸炎

    偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 間質性肺炎、PIE症候群

    発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(各0.1%未満)等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

  • 腎障害

    急性腎障害等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸

    劇症肝炎等の重篤な肝炎(0.1%未満)、著しいAST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
過敏症 注) 発疹 蕁麻疹、紅斑、浮腫 そう痒、発熱
血液 好酸球増多 顆粒球減少
腎臓 BUN上昇
消化器 下痢 腹痛、嘔吐、悪心、食欲不振 胃部不快感、胸やけ、便秘
菌交代症 口内炎、カンジダ症 黒毛舌
ビタミン欠乏症 ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
その他 めまい 頭痛、胸部圧迫感、しびれ
  • 注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬価

セフゾン細粒小児用10% 60.8円/g

評価サマリー

もっとも参考になった評価コメント

エビデンスの確かさ・信頼性

投稿日: 2018/11/18 参考率: 100%(5人/5人)

小児科/50代/処方経験あり

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