閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
前立腺肥大による排尿障害のある患者[症状が増悪するおそれがある。]
重篤な心疾患のある患者[症状が増悪するおそれがある。]
麻痺性イレウスの患者[症状が増悪するおそれがある。]
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
○下記疾患における痙攣性疼痛
胃・十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎、胆石症、胆のう炎、胆道ジスキネジー
○切迫流・早産における諸症状の改善
ピペリドレート塩酸塩として、通常成人1日150〜200mgを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
散瞳、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.2 前立腺肥大のある患者(排尿障害のある患者を除く)
排尿困難を起こすおそれがある。
9.1.3 うっ血性心不全のある患者
症状が増悪するおそれがある。
9.1.4 不整脈のある患者
症状が増悪するおそれがある。
9.1.5 潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸があらわれることがある。
9.1.6 甲状腺機能亢進症の患者
症状が増悪するおそれがある。
9.1.7 高温環境にある患者
発汗抑制により体温上昇が起こるおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
三環系抗うつ剤イミプラミン塩酸塩等フェノチアジン系薬剤クロルプロマジン等モノアミン酸化酵素阻害剤抗ヒスタミン剤ジフェンヒドラミン等 | 抗コリン作用に基づく副作用があらわれるおそれがある。 | 本剤の作用が増強されることがある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALTの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
眼 | 散瞳 |
消化器 | 口渇、悪心・嘔吐、食欲不振、腹部膨満感、便秘 |
肝臓 | AST、ALT、γ-GTP、総ビリルビンの上昇 |
泌尿器 | 排尿障害 |
精神神経系 | めまい |
循環器 | 動悸 |
過敏症 | 発疹 |
その他 | 倦怠感、脱力感 |
ダクチル錠50mg 9.6円/錠
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