パンスポリン

経口用セフェム系抗生物質製剤

3.0(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 セフォチアムヘキセチル塩酸塩
製造/販売 武田薬品工業
剤形/規格
  • パンスポリンT錠100
  • パンスポリンT錠200

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禁忌

  • 本剤の成分又はセフォチアム塩酸塩によるショックの既往歴のある患者

効能・効果

  • <適応菌種>

    • セフォチアムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌

  • <適応症>

    • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

    • 乳腺炎、肛門周囲膿瘍

    • 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染

    • 膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎

    • 涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)

    • 中耳炎、副鼻腔炎

用法・容量

  • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎の場合

    • 通常、成人にはセフォチアム ヘキセチル塩酸塩として1日300〜600mg(力価)を3回に分割して経口投与する。

  • 慢性呼吸器病変の二次感染の場合

    • 通常、成人にはセフォチアム ヘキセチル塩酸塩として1日600〜1200mg(力価)を3回に分割して経口投与する。

  • なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる症状には1日1200mg(力価)を3回に分割して経口投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • ショック

    があらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

慎重投与

  • ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者

  • 高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続することがある。](【薬物動態】の項参照)

  • 食道通過障害のある患者[食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすおそれがある。]

  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

  • 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]

適用上の注意

  • 服用時

    食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすおそれがあるので、多めの水で服用させ、とくに就寝直前の服用等には注意すること。

  • 薬剤交付時

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

取扱上の注意

  • 【注意】

    本剤は苦味防止の目的でフィルムコーティング錠としているため、粉砕して使用しないこと。

  • 【貯法】

    内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すよう指示すること。[本品は高防湿性のPTPと乾燥剤入りのアルミ箔の内袋により品質保持をはかっている。]

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • 承認時までの調査では、2,818例中214例(7.6%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では8,608例中116例(1.3%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

    • ショック、アナフィラキシー

      (0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、眩暈、便意、耳鳴、発汗、喘鳴、呼吸困難、血管浮腫、全身の潮紅・蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    • セフォチアム塩酸塩で、急性腎不全等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることが報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    • 顆粒球減少

      (0.1%未満)があらわれることがあり、また、セフォチアム塩酸塩で、

      溶血性貧血

      (0.1%未満)があらわれることが報告されているので、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    • 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎

      (0.1%未満)があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    • 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(0.1%未満)等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

    • 皮膚粘膜眼症候群

      (Stevens-Johnson症候群)

      、中毒性表皮壊死症

      (Lyell症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    • AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

  • 以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。

0.1〜5%未満 0.1%未満
過敏症 注2) 発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱 リンパ腺腫脹、関節痛
腎臓 BUNの上昇 クレアチニンの上昇
血液 貧血、好酸球増多 血小板減少
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、LDH、γ-GTPの上昇
消化器 下痢、腹痛、悪心、嘔吐、胸やけ、食欲不振、胃部不快感、胃痛、腹部膨満感、便秘
菌交代症 口内炎、カンジダ症
ビタミン欠乏症 ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
その他 めまい、頭痛、しびれ、胸痛、けん怠感、顔面等の浮腫
  • 注2)このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

薬価

パンスポリンT錠100 40.5円/錠
パンスポリンT錠200 56.9円/錠

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