2.1 胆道の完全閉塞した患者[9.3.1参照]
2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.3 腸閉塞の患者[9.1.2、11.1.1参照]
○高コレステロール血症
○家族性高コレステロール血症
通常、成人にはコレスチミドとして1回1.5gを1日2回、朝夕食前に水とともに経口投与する。
ただし、症状、服用状況を考慮して朝夕食後投与とすることもできる。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高用量は1日4gとする。
8.1 あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、肥満がある場合にはその是正につとめること。更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること。
8.2 便秘又は便秘の増悪により腹痛、嘔吐等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、緩下剤の併用あるいは本剤を減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.1、11.2参照]
8.3 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。また、本剤の投与により血中トリグリセリド値が上昇することがあるので、血中トリグリセリド値を定期的に検査し、異常上昇例に対しては投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8.4 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)あるいは葉酸塩の吸収阻害が起こる可能性があるので、長期間投与の際にはこれらの補給を考慮すること。
8.5 類薬(コレスチラミン)で、長期間の大量投与により高クロール性アシドーシスがあらわれたとの報告があるので十分注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 便秘の患者又は便秘を起こしやすい患者
症状を悪化させ、腹痛、嘔吐等があらわれるおそれがある。なお、症状が悪化した場合、腸閉塞に至るおそれがある。[8.2、11.1.1参照]
9.1.2 腸管狭窄のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。[2.3、11.1.1参照]
9.1.3 腸管憩室のある患者
腸管穿孔を起こした例が報告されている。[11.1.1参照]
9.1.4 嚥下困難のある患者
誤って気道に入った本剤が膨潤し、呼吸困難を起こした症例が報告されている。[14.1.1参照]
9.1.5 痔疾患を有する患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.6 消化管潰瘍又はその既往歴のある患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.7 出血傾向を有する患者
出血傾向を増強するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 胆道の完全閉塞した患者
投与しないこと。本剤の血清コレステロール低下作用は、主に腸管内で胆汁酸と結合してその糞中排泄量を増大させることにより発現するため効果が期待できない。[2.1参照]
9.3.2 肝疾患・肝機能障害又はその既往歴のある患者(胆道の完全閉塞した患者を除く)
症状を悪化させるおそれがある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
9.8.1 便秘、腹部膨満感等の消化器症状が発現しやすい。[11.1.1参照]
9.8.2 誤って気道に入った本剤が膨潤し、呼吸困難を起こした症例が報告されている。[14.1.1参照]
14.1 薬剤交付時の注意
<製剤共通>
14.1.1 誤って気道に入った本剤が膨潤し、呼吸困難を起こした症例が報告されているので、以下の事項に注意して服用させること。[9.1.4、9.8.2参照]
・本剤は十分量(200mL程度)の水で服用させること。のどの奥に残った場合には、さらに水を飲み足させること。
・温水(湯、温かい茶等)にて服用すると膨らんで服用できない場合があるので常温の水又は冷水で服用させること。
・口中に長く留めていると膨らんで服用できない場合があるので速やかに嚥下させること。
<錠剤>
14.1.2 1錠ずつ服用させること。
14.1.3 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
15.2 非臨床試験に基づく情報
類薬(コレスチラミン)で、動物実験(ラット)において既知発ガン物質によって誘発される腸腫瘍の発生頻度が上昇するとの報告がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 酸性薬物ワルファリンクロロチアジド等テトラサイクリンフェノバルビタール甲状腺及びチロキシン製剤ジギタリス | 併用薬の作用減弱を起こすおそれがある。本剤投与前1時間若しくは投与後4〜6時間以上、又は可能な限り間隔を空けて投与し、併用薬の作用の変化についても慎重に観察すること。 | 同時に経口投与された場合に、併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 胆汁酸製剤ウルソデオキシコール酸ケノデオキシコール酸 | 胆汁酸製剤の作用減弱を起こすおそれがあるので、可能な限り間隔を空けて投与すること。 | 同時に経口投与された場合に、併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| エゼチミブカンデサルタン シレキセチル | 併用薬の血中濃度が低下するおそれがあるので、可能な限り間隔を空けて投与すること。 | 同時に経口投与された場合に、併用薬の吸収を遅延あるいは減少させるおそれがある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 腸管穿孔、腸閉塞(いずれも頻度不明)
高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。[2.3、9.1.1-9.1.3、9.8.1参照]
11.1.2 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 消化器 | 便秘注)(12.1%)、腹部膨満 | 腹痛、嘔気、嘔吐、下痢、鼓腸放屁、口内乾燥、舌荒れ、痔の悪化、血便、排便痛 | 消化不良、食欲不振、口内炎 |
| 肝臓 | 肝機能障害(AST、ALT、γ-GTP、ALP、LDH、ビリルビンの上昇等) | ||
| 皮膚 | そう痒、発疹、肌荒れ、丘疹 | ||
| 循環器 | 動悸、狭心症状、不整脈 | ||
| 筋骨格系 | CK上昇、関節痛、背部痛(頸部痛、腰痛等) | 筋肉痛 | |
| 血液 | ヘモグロビン減少、白血球数減少、赤血球数減少、ヘマトクリット減少 | ||
| その他 | アミラーゼ上昇、頭痛、浮腫(顔面、四肢等)、胸痛、鼻出血、ピリピリ感、苦味、コリンエステラーゼ上昇 | 血糖低下、倦怠感、めまい、頻尿、しびれ感 |
注)[8.2参照]
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効果の強さ
投稿日: 2015/01/20 参考率: 100%(5人/5人)
内科/40代/処方経験あり