本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
<適応菌種>
メシリナムに感性の大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ
<適応症>
膀胱炎、腎盂腎炎
通常成人にはピブメシリナム塩酸塩として1日150〜200mg(力価)を3〜4回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、難治性尿路感染症には1日400mg(力価)まで増量できる。
があらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続することがある。](【薬物動態】の項参照)
食道通過障害のある患者[食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
服用時
食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすおそれがあるので、多めの水で服用させ、とくに就寝直前の服用等には注意すること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
本剤の投与により、ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチン低下が報告されている。また、
においては、ピボキシル基を有する抗生物質(セフジトレン ピボキシル、セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物、セフテラム ピボキシル
、
低カルニチン血症に伴う低血糖症(痙攣、意識障害等)が
ある。(「小児等への投与」の項参照)
承認時までの調査では910例中57例(6.3%)に、市販後の副作用の頻度調査(1982年10月時点)では17,450例中474例(2.7%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、眩暈、便意、耳鳴、発汗、喘鳴、呼吸困難、血管浮腫、全身の潮紅・蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のペニシリン系抗生物質で、急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることが報告されているので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(0.1%未満)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
他のペニシリン系抗生物質で、偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることが報告されている。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 注2) | 発疹、蕁麻疹 | 発熱 | |
血液 | 貧血、血小板減少 | ||
肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 | ||
消化器 | 悪心、食欲不振、胸やけ、腹痛、下痢 | 嘔吐 | |
菌交代症 | 口内炎、カンジダ症 | ||
ビタミン欠乏症 | ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) | ||
その他 | 頭痛、めまい感、口唇・手足のしびれ感 | 血清カルニチン低下 |
注2)このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
メリシン錠50mg 75.8円/錠
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