本品を図のように組み立てる。
クリプトン(81mKr)吸入用ガスの溶出には医療用酸素又は空気を使用する。
・持続吸入法
0.3〜3L/分の流速でクリプトン(81mKr)吸入用ガスを溶出しつつ患者に必要な時間吸入させ,肺換気シンチグラムを撮る。
・ボーラス吸入法
10〜20mLの溶出剤を急速に加圧導入して溶出するクリプトン(81mKr)吸入用ガスを患者に吸入させ,肺換気シンチグラムを撮る。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本品を組み立てる際には,チューブのINとOUTを間違えないように注意すること。
14.1.2 クリプトン(81mKr)吸入用ガスを初めて溶出する場合は,IN側のチューブにディスポーザブルシリンジをつなぎ,空気をチューブ内にゆっくり送り込み内部に充てんされている水を完全に排出すること。
14.1.3 クリプトン(81mKr)吸入用ガスを溶出する場合は,湿気を含ませた酸素又は空気を導入すること(カラムの乾燥による溶出率低下の防止)。
加湿に際しては,衛生面には十分に留意すること。
乾燥した酸素又は空気を導入するとカラムが乾燥し,クリプトン(81mKr)吸入用ガスの溶出率が極度に低下する。
14.1.4 溶出率が低下した場合は,注射用水(非電解質注射液)を導入し,カラムの湿潤状態を回復させること。
生理食塩液等の電解質注射液を用いると81Rbがカラムより遊離し溶出するので絶対に用いないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
本品は適当な遮蔽用鉛の中に納め,カメラの視野内に置かないこと(バックグラウンドの低減)。
本剤は,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に使用すること。
臨床試験及び使用成績調査(全13264例)において副作用が認められた例はなかった(再審査終了時)。
クリプトン(81mKr)ジェネレータ 42760円/患者当り
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