5α-還元酵素II型阻害薬
| 一般名 |
フィナステリド
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| 製造/販売 | 小林化工 / SKIファーマ |
| 剤形/規格 |
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人[「重要な基本的注意」、「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
男性における男性型脱毛症の進行遅延
男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
本剤の使用に際しては、患者に次の事項を説明すること。
本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがある。[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
本剤を分割・粉砕しないこと。
本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は取扱わないこと。本剤はコーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り、通常の取扱いにおいて有効成分に接触することはない。[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるが、肝機能障害のある患者に投与した場合の安全性は確認されていない。]
調剤及び服用時
本剤を分割・粉砕しないこと。
本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は取扱わないこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。
市販後において、フィナステリド製剤を投与された患者で男性乳癌が報告されている。フィナステリド長期投与と男性乳癌の発現との因果関係は不明である。
(参考)
海外で実施された、3,047例(平均年齢:63歳)の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボ及び比較対照薬との4〜6年間のフィナステリド製剤の臨床試験において、フィナステリド5mg投与群(本剤承認用量の5〜25倍用量)で4例の乳癌の報告があったが、フィナステリド非投与群ではみられなかった。
海外で実施された、18,882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたフィナステリド5mg(本剤承認用量の5〜25倍用量)又はプラセボを7年間投与する臨床試験
*組織学的悪性度の指標
他社が実施した海外臨床試験において、フィナステリド製剤投与により前立腺容積が減少したとの報告がある。
アカゲザルの妊娠20日から100日までフィナステリド120ng/kg/dayを毎日静脈内投与した場合でも雌雄胎児に異常所見は認められなかった(アカゲザルへの投与量は、フィナステリド1mgが投与された患者の1回の射精を介して女性が曝露される可能性のあるフィナステリド量の少なくとも750倍に相当する)。
<安定性試験>
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6ヵ月)の結果、フィナステリド錠0.2mg「SKI」及びフィナステリド錠1mg「SKI」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
肝機能障害
肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 |
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| 生殖器 | 睾丸痛 |
| 肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇 |
| その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
注1)フィナステリド製剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある。
注2)フィナステリド製剤の市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。
フィナステリド錠0.2mg「SKI」
フィナステリド錠1mg「SKI」
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