○酸素吸入時の呼吸中枢の刺激。
○高山病における呼吸困難,麻酔時における覚せいと手術後の肺拡張不全の予防。
○一酸化炭素,モルヒネ,シアン化合物などの中毒時における呼吸中枢の興奮性低下。
○炭酸水の水浴による脈拍及び拡張期血圧の減少,静脈血の心臓還流の改善と拍出量の増加,皮膚の充血,呼吸量の増加。
○ドライアイスでの狼瘡,色素斑などの皮膚疾患の腐食剤としての使用。
○腹腔鏡下外科手術に必要な視野及び術野の確保。
○X線コンピュータ断層撮影に必要な腸管の拡張。
酸素吸入に併用する場合は,通常純酸素に対して数%本品を混ぜる。
使用に当たっては,必ずガス名を「医薬品ラベル」で確認すること。
吸入により軽いめまい,呼吸困難,嘔吐などの中毒症状を呈した場合は清浄な空気を吸わせること。また,しばらく安静にさせること。
吸入により意識を失ったときは,直ちに投与を中止し人工呼吸,あるいは酸素吸入を行うこと。
腹腔鏡下外科手術及びX線コンピュータ断層撮影時の送気ガスとして使用する際は,該当医療機器の添付文書を必ず参照すること。
14.1 薬剤調整時の注意
本品は「液化ガス」のため,容器は立てて使用する。
容器のバルブは静かに開閉する。
容器は粗暴な取扱いをせず,転倒,転落等による衝撃及びバルブの損傷を防止するために,安定した床に倒れないように置き,ロープ等で固定して使用する。
容器と配管等の取付部は,使用に先立ち漏洩検知液等で必ず点検する。
調整器及び圧力計等は,二酸化炭素用のものを使用する。
使用方法によっては,−70℃以下の超低温になることがあるため,凍傷等を起こさないように注意する。
使用後は容器バルブを必ず閉める。
14.2 薬剤投与時の注意
容器は常に温度40℃以下で使用し,直射日光を避け,火気・暖房の付近に置かない。
酸欠の危険性があるので,換気に十分に注意する。
20.1 消費上の注意
設備の使用開始時及び使用終了時に異常の有無を点検するほか,1日に1回以上設備等の作動状況を点検すると共に定期的にガス濃度,圧力及び気密を点検する。もし,異常があるときは,設備の補修等の危険防止措置を講じる。
20.2 ガス漏洩時の注意
ガス漏れのある場合は容器バルブを閉じて,ガスの使用を中止する。
安全弁(破裂板)からガスが噴出した場合は,容器から離れ換気を良くし,販売店に連絡する。
二酸化炭素は空気より重く,低い場所に滞留し高濃度になりやすいので注意する。(二酸化炭素の許容濃度は5,000ppm
)
20.3 貯蔵上の注意
容器は粗暴な取扱いをせず,転倒,転落等による衝撃及びバルブの損傷を防止するために,安定した床に倒れないように置き,ロープ等で縛りつける,又は保管箱に入れる。
容器は直射日光の当たらない場所で,常に温度40℃以下に保つ。
容器は湿気水滴等による腐食を防止する措置を講ずる。
(1)容器置場は,錆・腐食を防止するため,水分を浸入させないようにして,腐食物質を近くに置かない。
(2)水分,異物等の混入による腐食等を防止するため,使用済みの容器でも,容器のバルブは必ず閉めておく。
容器は「高圧ガス容器置場」であることを明示した所定の場所に保管する。
(1)容器は,充
容器と使用済み容器を区分して置く。
(2)種類の異なるガスの容器は区分して置く。
(3)容器置場には作業に必要な用具以外のものを置かない。
(4)容器置場には関係者以外の立入りを禁止する。
容器置場は必ず換気を図る(酸欠防止のため)。
20.4 移送時の注意
容器は,常に温度40℃以下に保ち,直射日光を避け,転落させないよう,固定して安全に運搬する。
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
二酸化炭素
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