ショック時や重篤な外傷を受けた時には、一時的に投与を中止すること。[2.1参照]
2.1 重篤な外傷のある患者[副腎抑制を起こすおそれがある。][1.参照]
2.2 スピロノラクトン、ペントバルビタール、ドラビリン、エンシトレルビルフマル酸、レナカパビルを投与中の患者[10.1参照]
○副腎癌
○手術適応とならないクッシング症候群
通常成人1回1カプセル〜2カプセル1日3回経口投与から開始し、有効量まで漸増し、以後、症状、血中・尿中ステロイド濃度、副作用等により適宜増減する。
8.1 投与量が確定するまで治療は入院中に開始すること。
8.2 長期連続大量投与により、脳の機能障害を起こすことがある。治療を長期継続する場合は、一定期間ごとに行動的及び神経学的評価を行うこと。[13.1、13.2参照]
8.3 眩暈、嗜眠等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分に注意させること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
9.1.2 無月経の症状を呈している患者
本剤の作用により月経が再開することがある。[9.4参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 副腎皮質からの転移腫瘍以外の肝疾患のある患者
代謝が妨げられて蓄積するおそれがある。[11.1.7参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後十分な期間適切な避妊をするよう指導すること。[9.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。小児において、5〜6ヵ月後に中枢神経症状が発現し、急激な血漿中濃度の上昇を来していたとの報告がある
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。
13.1 症状
中枢神経症状があらわれることがある。特に血漿中濃度が20μg/mLを超えた場合に中枢神経症状が多く認められたとの報告がある
13.2 処置
本剤は消失半減期が長いことから、中止後も一定期間観察を行うこと。なお、本剤は脂溶性が高く、分布容積が大きいため、血液透析による除去は期待できない。[8.2参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| スピロノラクトン(アルダクトンA)[2.2参照] | 本剤の作用が阻害されるおそれがある。 | 機序は明確でないが、ミトタンの薬効が阻害されるとの海外報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ペントバルビタール(ラボナ)[2.2参照] | 睡眠作用が減弱するおそれがある。 | 機序は明確でないが、ペントバルビタールの睡眠作用を減弱するとの海外報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ドラビリン(ピフェルトロ)エンシトレルビルフマル酸(ゾコーバ)レナカパビル(シュンレンカ)[2.2参照] | これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝チトクロームP-450(CYP3A4)誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進されると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| エプレレノンエサキセレノン | 本剤の作用が阻害されるおそれがある。 | 本剤の薬効をこれらの薬剤の類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| トリロスタン | 副腎皮質機能抑制作用が増強するおそれがある。 | トリロスタンは副腎皮質ステロイドホルモン生合成阻害作用を有する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP3A4で代謝を受ける薬剤ミダゾラムアムロジピンクラリスロマイシン等 | 併用薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | 本剤は肝チトクロームP-450(CYP3A4)を誘導するため、CYP3A4で代謝を受ける薬剤の血中濃度に影響を与える可能性がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 胃潰瘍(頻度不明)、胃腸出血(頻度不明)
11.1.2 紅皮症(頻度不明)
11.1.3 認知症(頻度不明)、妄想(頻度不明)
11.1.4 副腎不全(頻度不明)
本剤の投与により副腎不全が起こることがある。このような場合は、副腎ステロイド補充を行うこと。
11.1.5 低血糖(頻度不明)
11.1.6 腎障害(尿細管障害)(頻度不明)
11.1.7 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、ALPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[9.3.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 10%以上 | 10%未満 | 頻度不明 | |
| 消化器 | 食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢 | 便秘、口渇 | 口内異常感、腹痛 |
| 皮膚 | 発疹 | 脱毛、そう痒 | 色素沈着、皮膚乾燥 |
| 中枢神経系 | 嗜眠 | 頭痛、眩暈 | 歩行不安定、脳波異常、言語障害、振戦、不穏、不安、健忘、神経過敏、神経症、しびれ |
| 内分泌 | 女性型乳房 | 帯下増加、性器出血、ACTH高値 | |
| 肝臓 | AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇 | ||
| 代謝・栄養 | 総コレステロール上昇 | 低尿酸血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症 | |
| 血液 | 白血球減少 | 貧血、血小板増加、眼底出血 | |
| 腎臓 | 浮腫、乏尿、血漿レニン活性上昇 | ||
| 循環器 | 高血圧、動悸、QT延長 | ||
| その他 | 味覚異常、関節痛、筋肉痛 | 全身倦怠感、耳鳴、腰痛、発熱、のぼせ、脱力感 |
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