1.1 本剤の臨床試験において、重篤な血栓塞栓性事象の発現が複数例に認められている。本剤投与中は観察を十分に行い、血栓塞栓性事象が疑われる場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、患者に対し、血栓塞栓性事象の兆候や症状について十分説明すること。[8.1、9.1.1、9.1.2、11.1.1、15.2.1、15.2.2参照]
1.2 本剤は、血友病治療に十分な知識・経験を持つ医師のもと、緊急時に十分対応できる医療機関で投与開始すること。[8.1、9.1.1、9.1.2、11.1.1参照]
1.3 本剤の投与開始に先立ち、患者又は介護者に危険性を十分説明し、同意を得た上で本剤を投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、12歳以上かつ体重
8.1 本剤の臨床試験において、重篤な血栓塞栓性事象の発現が認められている。血栓塞栓性事象があらわれる可能性があるので、血栓塞栓性事象の既往又は危険因子の有無を慎重に確認した上で、本剤の投与を開始すること。また、患者に対し、血栓塞栓性事象の兆候や症状について十分説明するとともに、以下の注意事項の重要性についても理解を得た上で投与を開始すること。[1.1、1.2、9.1.1、9.1.2、11.1.1、15.2.1、15.2.2参照]
8.2
8.3
8.4 本剤による治療期間中に出血が発現した場合は、以下の点に注意すること。
8.4.1 必要に応じて
8.4.2
8.4.3 止血を目的とした本剤の追加投与及び用量変更は行わないこと。[7.1参照]
8.4.4 血液凝固系検査等により患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
8.5 大手術時における本剤の有効性及び安全性は確立されていないため、大手術を行う場合は、本剤の投与を中止し、
8.6 本剤による治療中の患者において、過敏症反応の可能性がある発疹及びそう痒症の皮膚症状が報告されている。重度の過敏症反応が認められた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに適切な処置を行うこと。[11.1.2参照]
8.7 自己注射にあたっては、投与法について十分な教育訓練を実施したのち、患者又は介護者が確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。また、患者又は介護者に対し、自己注射後に何らかの異常が認められた場合は、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。適用後、自己注射の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、医師の管理の下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 血栓塞栓性事象の既往又は危険因子を有する患者
9.1.2 組織因子が過剰に発現している状態にある患者
組織因子が過剰に発現している状態(進行したアテローム性疾患、癌、挫滅、敗血症、炎症病態等)では、本剤投与により血栓塞栓性事象又は播種性血管内凝固症候群(DIC)のリスクが高まる可能性がある。[1.1、1.2、8.1、11.1.1、15.2.1、15.2.2参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行性は不明であるが、一般にヒトIgGはヒト乳汁中に移行することが知られている。
9.7 小児等
12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下していることが多い。
14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 冷蔵庫から取り出し、直射日光を避け、外箱に入れたまま15〜30分間かけて室温(30℃以下)に戻しておくこと。その他の方法(電子レンジや熱湯等)を用いて本剤を温めないこと。
14.1.2 一度室温(30℃以下)に戻した薬剤は、再び冷蔵庫に戻さないこと。
14.1.3 本剤を室温(30℃以下)に戻した後は7日以内に使用すること。7日以内に使用しなかった場合は適切に廃棄すること。
14.1.4 本剤を振とうしないこと。
14.1.5 本剤は無色〜淡黄色澄明の液である。内容物を目視により確認し、異物又は変色(濁りや暗黄色)等を認めた場合には使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 他の医薬品と本剤を混合しないこと。
14.2.2 投与部位は腹部又は大腿部とすること。
14.2.3 投与ごとに投与部位を変えることが望ましい。骨ばった部位や内出血、発赤、圧痛、硬結、瘢痕又は創傷等が認められる部位には投与しないこと。
14.2.4 300mgの投与を行う場合は、150mgの注射をそれぞれ異なる部位に投与すること。
14.2.5 本剤による治療期間中に他の製剤の皮下投与を行う場合は、異なる部位に投与することが望ましい。
14.2.6 静脈内への投与は行わないこと。
14.2.7 本剤は1回使い切りである。保存剤を含有していないため、未使用残液は適切に廃棄すること。
14.3 薬剤交付時の注意
14.3.1 保管方法について適切に指導すること。[20.1、20.2参照]
14.3.2 投与の際は必ず取扱説明書を参照するよう指導すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 ラットを用いたマルスタシマブの6ヵ月間反復投与毒性試験において、
20.1 光を避けるため、本剤は外箱に入れて保存すること。[14.3.1参照]
20.2 凍結を避けること。[14.3.1参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 血栓塞栓性事象(
11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
発疹、そう痒、呼吸困難、喘鳴、血圧低下等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.6参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 3%以上 | 3%未満 | |
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