2.1 本剤の成分又はフマル酸ジメチルの成分に対して過敏症の既往歴のある患者
2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
再発寛解型多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制
通常、成人にはジロキシメルフマラートとして1回231mg 1日2回から投与を開始し、1週間後に1回462mg 1日2回に増量する。
8.1 本剤の投与によりリンパ球数が減少することがある。また、活性代謝物が同一である他の製剤の投与により、進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれ、重度の障害に至った例が報告されているため、本剤の投与開始前、投与中及び投与中止後は以下の点に注意すること。[9.1.1、11.1.1、11.1.2参照]
8.1.1 活性代謝物が同一である他の製剤の投与後にPMLが報告された症例の多くでは、6ヵ月以上継続するリンパ球数の減少が報告されている。本剤投与開始前及び本剤投与中は少なくとも3ヵ月に1回、リンパ球を含む全血球数の測定を行うこと。
8.1.2 リンパ球数が6ヵ月以上継続して500/mm3未満である場合は、本剤の投与中止を考慮すること。また、リンパ球数が6ヵ月以上継続して800/mm3未満である場合には、治療上の有益性と危険性を慎重に考慮して投与継続の可否を判断すること。
8.1.3 本剤の投与を中止したときは、リンパ球数が回復するまで患者の状態を慎重に観察すること。
8.2 腎機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に腎機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に腎機能検査を行うこと。[11.1.4参照]
8.3 活性代謝物が同一である他の製剤投与後に嘔吐、下痢等を発現して脱水状態となった患者において、急性腎障害に至った例が報告されているので、嘔吐又は下痢がみられた場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。[11.1.4参照]
8.4 肝機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。[11.1.5参照]
8.5 本剤投与に関連したアナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹及び喉・舌の腫脹等)があらわれることがある。また、本剤投与時には潮紅が高頻度で認められるため、潮紅があらわれた場合は、アナフィラキシーとの鑑別を慎重に行うこと。[11.1.6参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 リンパ球減少のある患者
リンパ球減少がさらに悪化するおそれがある。リンパ球数の減少が6ヵ月以上継続した患者では、進行性多巣性白質脳症(PML)の発症リスクが高まる可能性がある。[8.1、11.1.1、11.1.2参照]
9.1.2 感染症を合併している患者又は感染症が疑われる患者
感染症が増悪するおそれがある。[11.1.3参照]
9.1.3 易感染性の状態にある患者
感染症が誘発されるおそれがある。[11.1.3参照]
9.2 腎機能障害患者
本剤の不活性主要代謝物である2-ヒドロキシエチルスクシンイミドの血中濃度が上昇する。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の患者は、臨床試験では除外されている。
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ウサギの胚・胎児発生毒性試験において、胎児に骨格奇形(椎体異常)の増加、着床後胚死亡の増加及び生存胎児数の減少が認められた。本剤の主要活性代謝物であるフマル酸モノメチル及び不活性主要代謝物である2-ヒドロキシエチルスクシンイミドの、本剤のヒト臨床推奨最大用量投与時における血漿中濃度(AUC)に対する安全域は2倍及び0.7倍であった。[2.2、9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト乳汁中への移行は不明である。
9.7 小児等
臨床試験において除外され、十分なデータがない。
過量投与時に潮紅、悪心、腹痛が起こるおそれがある。
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
14.1.2 カプセル内容物に腸溶性コーティングを施しているため、服用時にはカプセルを開けたり、内容物を噛んだり、砕いたり、すりつぶしたりしないよう指導すること。
15.2 非臨床試験に基づく情報
幼若ラットの6週間反復投与毒性試験で骨量及び骨密度減少、大腿骨の骨長及び皮質厚減少が認められ、このときのフマル酸モノメチル及び2-ヒドロキシエチルスクシンイミドの血漿中濃度(AUC)は、本剤のヒト臨床推奨最大用量投与時の各曝露量(AUC)の7倍及び6倍であった。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗腫瘍剤、免疫抑制剤 | 免疫系の相加的な抑制作用により、感染症等のリスクが増大する可能性がある。 | 本剤は免疫系に抑制的に作用する可能性がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 リンパ球減少症(10.5%)、白血球減少症(2.6%)[8.1、9.1.1参照]
11.1.2 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、片麻痺、四肢麻痺、認知機能障害、失語症、視覚障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1、9.1.1参照]
11.1.3 感染症(頻度不明)
日和見感染症(重篤なサイトメガロウイルス感染、ヘルペスウイルス感染等)を含む感染症があらわれることがある。重篤な感染症が認められた場合には本剤を休薬又は中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.2、9.1.3参照]
11.1.4 急性腎障害(頻度不明)
急性腎障害があらわれることがある。[8.2、8.3参照]
11.1.5 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.4参照]
11.1.6 アナフィラキシー(頻度不明)[8.5参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 10%以上 | 1%以上10%未満 | 頻度不明 | |
| 感染症および寄生虫症 | 上咽頭炎、上気道感染、尿路感染 | 胃腸炎 | |
| 血液およびリンパ系障害 | 好中球減少症 | ||
| 神経系障害 | 灼熱感、浮動性めまい、頭痛、錯感覚 | ||
| 血管障害 | 潮紅(31.9%) | ほてり | |
| 呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 鼻漏、呼吸困難 | ||
| 胃腸障害 | 下痢 | 腹部不快感、腹痛、下腹部痛、上腹部痛、便秘、消化不良、鼓腸、胃食道逆流性疾患、悪心、嘔吐 | 胃炎、胃腸障害 |
| 皮膚および皮下組織障害 | 脱毛症、紅斑、そう痒症、発疹、皮膚灼熱感 | 蕁麻疹、血管性浮腫 | |
| 腎および尿路障害 | 蛋白尿 | ||
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労、熱感 | ||
| 臨床検査 | AST増加、ALT増加、尿中β2ミクログロブリン増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、リンパ球数減少、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、体重増加、白血球数減少 | 血中ビリルビン増加、尿中アルブミン陽性 |
ブメリティカプセル231mg
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