オーアイエフ注射用250万IU 他

天然型インターフェロン-α製剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 インターフェロンアルファ(BALL-1)
製造/販売 大塚製薬
剤形/規格
  • オーアイエフ注射用...
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警告

  • 本剤の投与により間質性肺炎、自殺企図があらわれることがあるので、「使用上の注意」に十分留意し、患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。(「重大な副作用」の項参照)

禁忌

  • 小柴胡湯を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)

  • 自己免疫性肝炎の患者[自己免疫性肝炎が増悪することがある。]

  • 本剤又は他のインターフェロン製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者

  • ワクチン等生物学的製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • オーアイエフ注射用250万IU

    • HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善

    • C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く)

    • 慢性骨髄性白血病

用法・容量

  • オーアイエフ注射用250万IU

    • HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善

      通常、成人には1日1回250万〜500万国際単位を皮下又は筋肉内注射する。小児には体重1kgあたり10万国際単位を皮下又は筋肉内注射する。なお、同一部位への反復投与を避けること。

    • C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く)

      使用にあたっては、HCV RNAが陽性であることを確認した上で行う。通常、成人には1日1回500万〜1000万国際単位を連日又は週3回皮下又は筋肉内注射する。小児には体重1kgあたり10万国際単位を連日又は週3回皮下注射する。但し上限500万国際単位とする。なお、同一部位への反復投与を避けること。

    • 慢性骨髄性白血病

      通常、成人には1日1回500万国際単位を連日皮下又は筋肉内注射する。寛解後の維持には白血球数3,000〜5,000/mm3を目標に、1日1回500万国際単位を隔日皮下又は筋肉内注射する。なお、血液所見、年齢、症状により適宜減量する。投与間隔については、血液所見、年齢、症状により連日もしくは間欠投与する。

    • 投与に際しては、1バイアルあたり添付の溶解液1mLで溶解して用いる。

注意事項

重要な基本的注意

  • C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善においては、本剤の投与中又は投与終了後に肝機能障害の悪化(ALT(GPT)の上昇等)があらわれることがあるので、投与中並びに投与終了後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。

  • 過敏症等の反応を予測するため、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。

  • 骨髄機能抑制、肝機能障害等があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

  • 本剤の投与初期において、一般に発熱がみられる。その程度は個人差が著しいが高熱を呈する場合もあるので、発熱に対してあらかじめ十分配慮すること。

  • 本剤を腎癌に対して長期投与する場合には、臨床効果及び副作用の程度を考慮し、投与を行うこと。なお、効果が認められない場合には投与を中止すること。

  • 間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分に注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施すること。特に、間質性肺炎の既往歴のある患者に使用するにあたっては、定期的に聴診、胸部X線等の検査を行うなど、十分に注意すること。

  • 抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。

  • 本剤の投与にあたっては、抑うつ、自殺企図をはじめ、躁状態、攻撃的行動、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等の精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、これらの症状があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。

  • 本剤を自己投与させる場合、患者に投与法及び安全な廃棄方法の指導を行うこと。

    • 自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、溶解時や投与する際の操作方法を指導すること。適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに連絡するよう注意を与えること。

    • 使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。

慎重投与

  • アレルギー素因のある患者

  • 重篤な肝障害又は腎障害のある患者[これらの症状が増悪することがある。]

  • 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者[これらの症状が増悪することがある。]

  • 高血圧症を有する患者[脳出血の発現が高血圧症を合併していた症例に多かったとの報告がある。]

  • 中枢・精神神経系障害又はその既往歴のある患者[中枢・精神神経系障害が増悪することがある。]

  • 心疾患又はその既往歴のある患者[心疾患が増悪することがある。]

  • 糖尿病又はその既往歴、家族歴のある患者、耐糖能障害のある患者[糖尿病が増悪又は発症しやすい。]

  • 自己免疫疾患の患者又はその素因のある患者[自己免疫現象によると思われる症状・徴候(甲状腺機能異常、関節リウマチの悪化、1型糖尿病の増悪又は発症、多発性筋炎、肝炎、溶血性貧血、潰瘍性大腸炎の悪化、重症筋無力症等)があらわれることがある。]

  • 喘息又はその既往歴のある患者[喘息が増悪又は再発することがある。]

  • 間質性肺炎の既往歴のある患者[間質性肺炎が増悪又は再発することがある(「重要な基本的注意(6)」、「重大な副作用1)」の項参照)。]

適用上の注意

  • 筋肉内注射時

    筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。

    • 同一部位への反復注射は行わないこと。また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意すること。

    • 神経走行部位を避けること。

    • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

  • 皮下注射時

    皮下注射する場合には、注射部位を上腕、大腿、腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に短期間に繰り返し注射しないこと。

  • 調製時

    用時調製し、溶解後は速やかに使用すること。

  • アンプルカット時

    添付溶解液の容器はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。その際、カット部分で手指を傷つけないよう十分に注意すること。

    • <参考:アンプルのカット方法>

      アンプル枝部のマーク(白色)の反対方向(向こう側)に折る。

  • ALT(GPT)値が変動する症例ではHCV RNA量も増減することが報告されていることから、このような症例では、HCV RNA量が低下した時点で、本剤の投与を開始するのが望ましい。

その他の注意

  • ときに本剤に対する中和抗体が出現することがある。[臨床試験において中和抗体を測定した1,322例中2例(0.15%)に抗体の出現がみられた。]

相互作用

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
小柴胡湯 間質性肺炎があらわれることがある。 機序は不明であるが、間質性肺炎の発現例には、小柴胡湯との併用例が多い。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テオフィリンアンチピリンワルファリン 左記の医薬品の血中濃度が高まることが報告されている。 インターフェロン-αが肝臓での各種医薬品の代謝を抑制することがある。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 調査症例4,562例中3,747例(82.1%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている(承認時及び再審査終了時(2002年8月))。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 以下の副作用には別途市販後に報告された頻度の算出できない副作用を含む。

  • 間質性肺炎(0.1〜5%未満)、肺線維症(0.1%未満)

    発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。なお、間質性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため、併用しないこと。

  • 重篤なうつ状態(0.1〜5%未満)、自殺企図、躁状態(0.1%未満)、攻撃的行動(頻度不明)

    観察を十分に行い、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意(7)(8)」の項参照)

  • 自己免疫現象

    自己免疫現象によると思われる症状・徴候〔甲状腺機能異常(0.1〜5%未満)、関節リウマチの悪化、1型糖尿病の増悪又は発症、多発性筋炎(0.1%未満)、肝炎、溶血性貧血、潰瘍性大腸炎の悪化、重症筋無力症(頻度不明)等〕があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 糖尿病(1型及び2型) (0.1〜5%未満)

    糖尿病が増悪又は発症することがあり、ケトアシドーシス、昏睡に至ることがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

  • 汎血球減少(0.1〜5%未満)、無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少[2,000/mm3未満]、血小板減少[50,000/mm3未満](0.1〜5%未満)

    定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常の程度が著しい場合には投与を中止し、必要に応じて輸血等の適切な処置を行うこと。

  • 重篤な肝障害(0.1〜5%未満)

    定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝障害があらわれた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 急性腎不全(0.1%未満)、ネフローゼ症候群(頻度不明)等の重篤な腎障害

    定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 重篤な心疾患

    心不全(0.1%未満)、狭心症、心室性頻拍、心筋症、心筋梗塞、完全房室ブロック(頻度不明)等があらわれることがあるので、定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍(0.1%未満)、虚血性大腸炎(頻度不明)

    異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 重篤な中枢・精神神経系障害

    意識障害、痙攣、興奮、せん妄、幻覚・妄想、統合失調症様症状、見当識障害、認知症様症状[特に高齢者](0.1%未満)、失神、てんかん、顔面神経麻痺、錯乱(頻度不明)等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • ショック(頻度不明)

    観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 脳出血(頻度不明)

    観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 敗血症(頻度不明)、肺炎(0.1%未満)等の重篤な感染症

    易感染性となり、敗血症、肺炎等の重篤な感染症があらわれることがあるので、患者の全身状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 難聴(0.1%未満)

    観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 重篤な皮膚潰瘍(投与部位)(0.1%未満)

    同一部位に繰り返し注射した場合、皮膚潰瘍があらわれることがあり皮膚移植を行った症例の報告があるので、注射にあたっては、注射部位を広範に求め、順序よく移動し、同一部位に短期間に繰り返し注射しないこと(「8.適用上の注意」の項参照)。

  • 網膜症(頻度不明)

    網膜症があらわれることがあるので、網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。

重大な副作用

  • 以下の副作用には別途市販後に報告された頻度の算出できない副作用を含む。

  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)

    類薬(他のインターフェロン-α製剤)で血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群があらわれたとの報告がある。

  • 脳梗塞

    類薬(他のインターフェロン-α製剤)で脳梗塞があらわれたとの報告がある。

その他の副作用

  • 以下の副作用には別途市販後に報告された頻度の算出できない副作用を含む。

5%以上又は頻度不明 0.1〜5%未満 0.1%未満
発熱及びインフルエンザ様症状 注1) 発熱、全身倦怠感、関節痛 悪寒・戦慄、筋肉痛、背部痛・腰痛、脱力感等
精神神経系 頭痛・頭重感、錐体外路症状(振戦、アカシジア等)、構語障害、脳波異常 抑うつ、不安、不眠、焦燥等の神経過敏、感情鈍麻、知覚減退(しびれ感等)、めまい、ふらつき 眠気、健忘、集中力障害、神経痛、知覚異常、歩行異常、ニューロパシー、舌のしびれ、冷感、肩こり、尿失禁等
過敏症 注2) 発疹、そう痒感、蕁麻疹、湿疹等
血液 注3) 白血球減少、顆粒球減少、血小板減少 ヘモグロビン減少、赤血球減少、好酸球増多、貧血 出血傾向、リンパ節症等
循環器 末梢性虚血、徐脈 胸痛、動悸、血圧低下、潮紅 浮腫、頻脈、血圧上昇、心電図異常(期外収縮、心房細動等)等
呼吸器 胸膜炎・胸水 咳嗽、呼吸困難、咽喉頭炎等
肝臓 注4) AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害
腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、頻尿 尿量減少、排尿障害等
視神経炎 眼底出血・軟性白斑等の網膜の微小循環障害注5)、硬性白斑、眼痛 羞明、複視、結膜炎等
消化器 食欲不振、舌変色 嘔気・嘔吐、消化不良、腹痛、下痢、便秘、口内炎(潰瘍性を含む)、口渇、味覚異常 腹部膨満感、胃・十二指腸炎、味覚低下、舌炎、歯周炎、口唇炎、イレウス等
膵臓 急性膵炎注6)*
皮膚 脱毛 乾癬(乾癬様皮疹)、多形滲出性紅斑、単純疱疹、爪変色等
投与部位 注射部位の疼痛、潰瘍 注射部位の発赤、硬結等
その他 トリグリセライド値の上昇、インポテンツ、前立腺炎、亜鉛欠乏、CK(CPK)上昇、蜂窩織炎等の感染症、サルコイドーシス、各種自己抗体の陽性化、CRP上昇 体重減少、血糖上昇、血清総蛋白減少、コレステロール値の異常、カルシウム・カリウム・ナトリウム等の電解質異常、耳鳴、鼻出血、血尿、血清尿酸値上昇、疲労、疼痛 月経異常、不正出血、発汗、ほてり、腹水、耳痛、嗅覚障害、膀胱炎
  • 注1)このような症状(発熱の発現頻度:60%以上)があらわれた場合には、必要に応じて解熱剤の投与等の適切な処置を行うこと。

  • 注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

  • 注3)定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。

  • 注4)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 注5)飛蚊視、視力低下感等を伴うことがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。

  • 注6)観察を十分に行い、腹痛、血清アミラーゼ値の上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • *:頻度不明

薬価

オーアイエフ注射用250万IU 6754円/瓶
オーアイエフ注射用500万IU 12083円/瓶

評価サマリー

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