本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
内眼部手術における術後炎症
通常、手術前日より、用時よく振り混ぜた後、1回1滴、1日3回点眼する。但し、手術日は術前3回、術後1回点眼する。
眼の感染症を不顕性化するおそれがあるので、観察を十分に行い、感染を起こした場合は投与を中止すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 角膜上皮障害のある患者
角膜びらん、さらに角膜潰瘍、角膜穿孔へと進行するおそれがある。
9.5 妊婦
9.5.1 妊娠後期の女性
投与しないことが望ましい。プロスタグランジン生合成阻害剤による胎児の循環器系への作用(動脈管の閉鎖)が報告されている。
9.5.2 妊婦(妊娠後期を除く)又は妊娠している可能性のある女性
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)では、胎盤移行性が認められている。経口投与したラットでは生存率の低下に至る難産・分娩異常、着床後胚死亡率の増加、胎児の体重・成長低下、生存胎児数の減少等が、ウサギでは臍帯ヘルニア、心臓、大血管、頭蓋骨、椎骨、胸骨分節、肋軟骨の奇形が認められている
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)では、乳汁中への移行が認められている。ラットで授乳期間中の出生児の体重低下及び死亡率増加が用量依存的に認められた
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤交付時の注意
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
・使用時、キャップを閉じたままよく振ってからキャップを開けて点眼すること。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・患眼を開瞼して結膜
・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物は、ソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるため、本剤投与時にコンタクトレンズを装用しないこと。
15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1 海外の添付文書において、アセチルサリチル酸、フェニル酢酸誘導体、その他、非ステロイド性抗炎症剤と交叉感受性をもつ可能性があるので、これらの薬剤に過敏な患者には本剤の投与に際して注意が必要であるとの記載がある。
15.1.2 海外の添付文書において、非ステロイド性抗炎症剤では、血小板凝集阻害作用をもつため、非ステロイド性抗炎症剤を眼に投与することにより、眼手術時に前房出血を含む眼組織の出血時間を延長させる可能性があるとの記載がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ヒダントイン系抗てんかん剤フェニトイン等クマリン系抗凝固剤ワルファリン等サルファ剤スルファメトキサゾール等スルホニル尿素系血糖降下剤グリベンクラミドグリクラジドグリメピリド等 | これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。 | 本剤は、血漿アルブミンとの結合力が強いので、これらの薬剤の遊離型が増加する。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 角膜潰瘍、角膜穿孔(いずれも頻度不明)
角膜びらん等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜1%未満 | 頻度不明 | |
| 眼 | 眼の異物感、アレルギー性結膜炎、眼そう痒症、眼脂、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎、角膜障害 | 眼瞼縁痂皮、眼痛、結膜充血、流涙増加、虹彩炎、眼部不快感、角膜沈着物、脈絡膜滲出、霧視 |
| その他 | − | 過敏症、悪心、皮膚弛緩症、頭痛 |
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