プレベナー水性懸濁皮下注

細菌ワクチン類

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リスト同薬効薬剤
一般名 沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)
製造/販売 ファイザー / 武田薬品工業
剤形/規格
  • プレベナー水性懸濁皮下注

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禁忌

  • 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。

    • 本剤の成分又はジフテリアトキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者

    • 明らかな発熱を呈している者

    • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者

    • 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

効能・効果

  • 肺炎球菌(血清型4、6B、9V、14、18C、19F及び23F)による侵襲性感染症の予防

用法・容量

  • 初回免疫

    通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも27日間以上の間隔で皮下に注射する。

  • 追加免疫

    通常、1回0.5mLを1回、皮下に注射する。ただし、3回目接種から60日間以上の間隔をおく。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤は「予防接種実施規則」及び「定期の予防接種実施要領」を参照して使用すること。

  • 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。

  • 被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。

  • 本剤と他のワクチンを同時に同一の被接種者に対して接種する場合は、それぞれ単独接種することができる旨の説明を行うこと。特に、被接種者が重篤な基礎疾患に罹患している場合は、単独接種も考慮しつつ、被接種者の状態を確認して慎重に接種すること(厚生労働省のホームページを参照)。

慎重投与

  • 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。

    • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者

    • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者

    • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者

    • 過去に痙攣の既往のある者

    • 本剤の成分又はジフテリアトキソイドに対して、アレルギーを呈するおそれのある者

適用上の注意

  • 接種時

    • 注射針及び注射筒は被接種者ごとに取り換えること(開封後の使用は1回限りとし、再滅菌・再使用はしないこと)。

    • 【プレベナー水性懸濁皮下注の使用方法】に従い接種準備を行うこと。

    • 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。

    • 本剤は、他剤と混合しないこと。

  • 接種部位

    接種部位は、通常、上腕伸側とし、アルコールで消毒する。

その他の注意

  • 国内において、本剤に含まれる肺炎球菌血清型に起因する中耳炎及び肺炎の予防効果は確認されていない。[「臨床成績」の項参照]

取扱上の注意

  • 誤って凍結させたものは品質が変化しているおそれがあるので、使用してはならない。

  • 使用前には必ず、異常な混濁、着色、異物の混入その他の異常がないかを確認すること。

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • 国内の臨床試験において、1回目接種では、162/181例(89.5%)、2回目接種では154/177例(87.0%)、3回目接種では151/174例(86.8%)、4回目接種では144/169例(85.2%)に副反応が認められた。
    その主なものは、注射部位紅斑(注2):1回目146例(80.7%)、2回目141例(79.7%)、3回目131例(75.3%)、4回目120例(71.0%)、注射部位硬結・腫脹(注2):1回目130例(71.8%)、2回目131例(74.0%)、3回目119例(68.4%)、4回目109例(64.5%)、発熱(37.5℃以上)(注3):1回目45例(24.9%)、2回目33例(18.6%)、3回目43例(24.7%)、4回目38例(22.5%)、易刺激性(注3):1回目37例(20.4%)、2回目32例(18.1%)、3回目26例(14.9%)、4回目19例(11.2%)、傾眠状態(注3):1回目39例(21.5%)、2回目23例(13.0%)、3回目27例(15.5%)、4回目18例(10.7%)、注射部位疼痛・圧痛(注2):1回目23例(12.7%)、2回目30例(16.9%)、3回目13例(7.5%)、4回目23例(13.6%)等であった。(承認時)

    • (注2)国内臨床試験で観察期間とした各接種後4日間(接種当日を含む)において発現

    • (注3)国内臨床試験で観察期間とした各接種後14日間(接種当日を含む)において発現

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー様反応(頻度不明 (注4)

    ショック、アナフィラキシー様反応があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。

  • 痙攣(頻度不明 (注4)

    痙攣(熱性痙攣を含む)があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

  • 血小板減少性紫斑病(頻度不明 (注4)

    血小板減少性紫斑病があらわれることがある。紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等の異常が認められた場合には、血液検査等を実施し、適切な処置を行うこと。

  • (注4)自発報告又は海外からの報告

その他の副作用

5%以上 1〜5%未満 1%未満 頻度不明 (注4)
皮膚 発疹、蕁麻疹 血管神経性浮腫 蕁麻疹様発疹、多形紅斑
呼吸器 感冒(鼻咽頭炎等) 呼吸困難 気管支痙攣、無呼吸(注5)
投与部位
紅斑、硬結・腫脹、疼痛・圧痛 皮膚炎、蕁麻疹、そう痒感
消化器 嘔吐、食欲減退 下痢
血液 注射部位に限局したリンパ節症
精神神経系 傾眠状態、易刺激性、泣き 不安定睡眠、筋緊張低下−反応性低下発作
その他 発熱
  • なお、頻度は国内の臨床試験の集計結果による。

  • (注4)自発報告又は海外からの報告

  • (注5)無呼吸を発現した症例では、ほとんどの場合、他のワクチンと併用接種されており、また、無呼吸、感染症、痙攣等の既往歴があり、早期産児であったと報告されている。

薬価

プレベナー水性懸濁皮下注

評価サマリー

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