本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)並びに消化器症状の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
通常、成人には1回1錠(ピレンゼピン塩酸塩無水物として25mg)を、1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
眼の調節障害等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
前立腺肥大のある患者[排尿困難を起こすことがある。]
緑内障の患者[眼圧を上昇させることがある。]
症状
過量投与した場合、抗コリン作用によるとみられる口渇、せん妄、頻脈、イレウス、尿閉等があらわれることがある。
処置
通常早期には、活性炭の投与、胃洗浄等を行う。また、必要に応じ、副交感神経興奮薬の投与および尿閉の場合の導尿等、適切な支持療法を行うこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
内服剤投与による臨床試験及び市販後の使用成績調査での調査症例20,219例中副作用が報告されたのは500例(2.47%)であった。主な副作用は口渇294件(1.45%)、便秘63件(0.31%)、下痢42件(0.21%)、発疹17件(0.08%)、嘔気14件(0.07%)等であった。また、臨床検査値においては特に一定の傾向を示す変動は認められていない(再審査終了時)。
無顆粒球症(頻度不明)
このような副作用があらわれるとの報告があるので、患者の状態に十分注意し、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状(頻度不明)
アナフィラキシー様症状(発疹、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
消化器 | 口渇、便秘、下痢、悪心・嘔吐 | 歯肉痛、膨満感 |
過敏症注) | 発疹 | |
泌尿器 | 排尿困難、残尿感 | |
肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇 | |
循環器 | 心悸亢進 | |
その他 | 頭重感、たちくらみ、脱力感、嗄声、眼のちらつき、眼の乾燥感に伴う流涙、眼の調節障害 |
注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ガストロゼピン錠25mg 11.8円/錠
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