ペルサンチン−Lカプセル150mg

徐放性 抗血小板剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ジピリダモール
製造/販売 日本ベーリンガーインゲルハイム
剤形/規格
  • ペルサンチン−Lカ...

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禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制

  • つぎの疾患における尿蛋白減少

    慢性糸球体腎炎(ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群を含む)

用法・容量

  • 通常、成人にはジピリダモールとして1回150mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    尿蛋白減少を目的とする場合には、投薬開始後4週間を目標として投薬し、尿蛋白量の測定を行い、以後の投薬継続の可否を検討する。
    尿蛋白量の減少が認められない場合は、投薬を中止するなど適切な処置をとること。尿蛋白量の減少が認められ投薬継続が必要な場合は、以後定期的に尿蛋白量を測定しながら投薬すること。

注意事項

重要な基本的注意

  • 腎疾患への適応に当たっては、以下の点に留意すること。

    • 病態の急速な進展がみられる場合には、中止又は他の療法を考慮するなど適切な処置を行うこと。

    • 尿蛋白が減少した場合でも、腎機能が低下することがあるので、定期的に腎機能を検査するなど注意すること。

  • 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合、本剤の作用が増強され、副作用が発現するおそれがあるので、併用しないこと。(「過量投与」の項参照)

  • 本剤との併用によりアデノシンの有害事象が増強されることから、本剤を投与されている患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合は、12時間以上の間隔をあけること。(「相互作用」の項参照)

慎重投与

  • 低血圧の患者[更に血圧を低下させることがある。]

  • 重篤な冠動脈疾患(不安定狭心症、亜急性心筋梗塞、左室流出路狭窄、心代償不全等)のある患者[症状を悪化させることがある。]

過量投与

  • 症状

    本剤の過量服用により熱感、顔面潮紅、発汗、不穏、脱力感、めまい、狭心様症状、血圧低下、頻脈があらわれることがある。

  • 処置

    一般的な対症療法が望ましいが、過量服用の可能性がある場合は、必要に応じ胃洗浄を行うこと。激しい胸痛が発現した場合は、アミノフィリンの静注等の適切な処置を行うこと。

適用上の注意

  • 薬剤交付時

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

    • 本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、できるだけPTP包装のまま調剤を行うこと。

その他の注意

  • 少数例ではあるが、非抱合型ジピリダモールが胆石中に取り込まれていたことを示す症例が報告されている。

相互作用

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アデノシン(アデノスキャン) 完全房室ブロック、心停止等が発現することがある。本剤の投与を受けた患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合には少なくとも12時間の間隔をおく。もし完全房室ブロック、心停止等の症状があらわれた場合はアデノシン(アデノスキャン)の投与を中止する。 本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
キサンチン系製剤テオフィリンアミノフィリン 本剤の作用が減弱されるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 テオフィリン等のキサンチン系製剤は、本剤のアデノシンを介した作用を阻害する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アデノシン三リン酸二ナトリウム 本剤はアデノシンの血漿中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
降圧剤 本剤は降圧剤の作用を増強することがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 本剤の血管拡張作用により、降圧剤の作用が増強されることがある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗凝固剤ダビガトランエテキシラート、ヘパリン等 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 これら薬剤は抗凝固作用を有するためと考えられる。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 臨床試験及び市販後の使用成績調査での調査症例3,488例中副作用が報告されたのは319例(9.15%)であった。主な副作用は、頭痛230件(6.59%)、悪心・嘔気34件(0.97%)、嘔吐22件(0.63%)、頭重感13件(0.37%)等であった。また、臨床検査値においては特に一定の傾向を示す変動は認められていない(再審査終了時)。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 狭心症状の悪化(0.1%未満)

    狭心症状が悪化することがあるので、このような場合には、投与を中止すること。

  • 出血傾向(頻度不明)

    眼底出血、消化管出血、脳出血等の出血傾向があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 血小板減少(頻度不明)

    血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 過敏症(頻度不明)

    気管支痙攣、血管浮腫等の過敏症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

  • 以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

5%以上 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
過敏症注) 発疹 蕁麻疹
精神神経系 頭痛 頭重感、ふらつき、めまい 肩こり
循環器 頻脈、潮紅 動悸、心悸亢進、血圧低下
消化器 悪心・嘔気、嘔吐、下痢、腹痛 心窩部痛、食欲不振、腹部膨満感
肝臓 肝機能検査値異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等)
その他 倦怠感、ほてり 発汗、異和感、胸痛、無力感、耳鳴、鼻出血 筋肉痛
  • 注)発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬価

ペルサンチン−Lカプセル150mg 33.1円/カプセル

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