統合失調症
通常成人はオキシペルチンとして最初1回20mgを1日2〜3回経口投与し、漸次増量して1回40〜80mgを1日2〜3回経口投与する。場合により1回100mgを1日3回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 低血圧のある患者
一過性の血圧降下があらわれることがある。
9.1.2 血液障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。[11.1.3参照]
9.1.3 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
Syndrome malin(悪性症候群)が起こるおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.4 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.4参照]
9.3 肝機能障害患者
症状が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)で、流産、胎児死亡等の胎児毒性が認められている。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
投与中及び投与後一定期間は授乳しないことが望ましい。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
15.1 臨床使用に基づく情報
外国で実施された
を対象とした17の臨床試験において、非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告がある。また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
モノアミン酸化酵素阻害薬 | 中枢神経系の興奮及び心悸亢進、血圧上昇などの副作用が発現するおそれがある。 | 相互に作用を増強すると考えられている。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 Syndrome malin(悪性症候群)(頻度不明)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。[9.1.3参照]
11.1.2 麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(初期症状:食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩、腸内容物のうっ滞等)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺が認められた場合には、投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
(頻度不明)[9.1.2参照]
11.1.4 肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.4参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5%以上 | 0.1〜5%未満 | |
循環器 | − | 起立性低血圧、血圧降下、血圧上昇、心悸亢進 |
血液 | − | 白血球数の異常 |
肝臓 | − | AST・ALT上昇等の肝機能検査値の異常 |
錐体外路症状注2) | 手指振戦(11.6%)、アカシジア等 | 筋強剛、眼球挙上等 |
精神神経系 | 不眠(13.3%) | 不安・焦燥等 |
消化器 | − | 食欲不振、悪心、便秘、下痢 |
過敏症 | − | 発疹等 |
その他 | − | 眠気、鼻閉、倦怠感、めまい、流涎、口渇 |
注1)発現頻度は承認後の臨床試験等を含む
注2)症状があらわれた場合には、減量又は抗パーキンソン病薬を併用することが望ましい。
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