コロネル

過敏性腸症候群治療剤

3.0(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 ポリカルボフィルカルシウム
製造/販売 アステラス製薬
剤形/規格
  • コロネル錠500mg
  • コロネル細粒83.3%

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禁忌

  • 2.1

     急性腹部疾患(虫垂炎、腸出血、潰瘍性結腸炎等)の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

  • 2.2

     術後イレウス等の胃腸閉塞を引き起こすおそれのある患者[症状を悪化させるおそれがある。]

  • 2.3

     高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を助長するおそれがある。]

  • 2.4

     腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある。]

  • 2.5

     腎不全(軽度及び透析中を除く)のある患者[9.2.1参照]

  • 2.6

     本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 過敏性腸症候群における便通異常(下痢、便秘)及び消化器症状

用法・容量

  • 通常、成人にはポリカルボフィルカルシウムとして1日量1.5〜3.0gを3回に分けて、食後に水とともに経口投与する。

注意事項

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 高カルシウム血症があらわれやすい患者

      • 高カルシウム血症を起こすおそれがある。

    • 9.1.2 無酸症・低酸症が推定される患者及び胃全切除術の既往のある患者

      • 本剤の薬効が十分に発揮されない可能性がある。

  • 9.2 腎機能障害患者

    • 9.2.1 腎不全(軽度及び透析中を除く)のある患者

      • 投与しないこと。組織への石灰沈着を助長するおそれがある。[2.5参照]

    • 9.2.2 透析中の患者及び軽度の腎不全のある患者

      • 組織への石灰沈着を助長するおそれがある。

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 減量するなど用量に留意すること。一般に高齢者では腎機能が低下していることが多く、高カルシウム血症があらわれやすい。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • <製剤共通>

      • 14.1.1

         本剤は、服用後に途中でつかえた場合に、膨張して喉や食道を閉塞する可能性があるので、十分量(コップ1杯程度)の水とともに服用させること。

    • <錠>

      • 14.1.2

         PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

取扱上の注意

  • <錠>

    • PTP品はアルミ袋により品質保持をはかっているので、アルミ袋開封後は湿気を避けて保存すること。

  • <細粒>

    • 分包品はアルミ袋により品質保持をはかっているので、アルミ袋開封後は湿気を避けて保存すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
活性型ビタミンD製剤アルファカルシドールカルシトリオール等 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 これらの薬剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カルシウム剤L-アスパラギン酸カルシウム乳酸カルシウム水和物等 (1)高カルシウム血症があらわれるおそれがある。(2)本剤の作用が減弱するおそれがある。 (1)本剤はカルシウムを含有(ポリカルボフィルカルシウム1.0g中にカルシウムとして約200mg含有)するため、これらの薬剤と併用するとカルシウムの過剰摂取となる。(2)本剤はカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、カルシウムとの共存下では再結合により薬効が減弱する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
強心配糖体ジゴキシン等 これらの薬剤の作用を増強し、不整脈等を誘発するおそれがある。 カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリンミノサイクリン等ニューキノロン系抗菌剤ノルフロキサシンシプロフロキサシン塩酸塩水和物トスフロキサシントシル酸塩水和物等 これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。 カルシウムイオンはこれらの薬剤とキレートを形成し、吸収を阻害する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
プロトンポンプ阻害剤オメプラゾールランソプラゾール等H2受容体拮抗剤ファモチジンラニチジン等制酸剤水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム乾燥水酸化アルミニウムゲル等 本剤の作用が減弱するおそれがある。 本剤は酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、これらの薬剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。

副作用

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜2%未満 頻度不明
過敏症 発疹、そう痒感
血液 白血球減少
消化器 嘔気・嘔吐、口渇、腹部膨満感、下痢、便秘、腹痛、腹鳴
肝臓 AST上昇、ALT上昇 γ-GTP上昇、ALP上昇、総ビリルビン上昇、LDH上昇
その他 浮腫、頭痛、尿潜血陽性、尿蛋白陽性

薬価

コロネル錠500mg 9.6円/錠
コロネル細粒83.3% 14.8円/g

評価サマリー

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使いやすさ

投稿日: 2015/03/06 参考率: 75%(3人/4人)

麻酔科/60代/処方経験あり

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