眼科、耳鼻科用合成副腎皮質ホルモン剤
| 一般名 |
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム
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| 製造/販売 | シオノギファーマ / 塩野義製薬 |
| 剤形/規格 |
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(眼科用)
外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)
(耳鼻科用)
外耳・中耳(耳管を含む)または上気道の炎症性・アレルギー性疾患(外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎など)、術後処置
(眼科用)
通常、1日3〜4回、1回1〜2滴ずつ点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
(耳鼻科用)
通常、1日1〜数回、適量を点耳、点鼻、耳浴、ネブライザー又はタンポンにて使用するか、又は患部に注入する。
なお、症状により適宜増減する。
8.1 全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、本剤の投与により全身性の作用(クッシング症候群、クッシング様症状、副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下、白内障、緑内障、中心性漿液性網脈絡膜症を含む)が発現する可能性がある。特に長期間、大量投与の場合には定期的に検査を行い、全身性の作用が認められた場合には適切な処置を行うこと。
8.2 連用により、数週後から眼圧亢進、また、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼圧検査を実施すること。[11.1.1参照]
8.3 長期連用を避けること。[11.2参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 以下の患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
(1)角膜上皮剥離又は角膜潰瘍の患者
これらの疾患が増悪するおそれがある。
(2)ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患の患者
これらの疾患が増悪するおそれがある。
(3)耳又は鼻に結核性又はウイルス性疾患のある患者
これらの疾患が増悪するおそれがある。
9.1.2 糖尿病の患者
糖尿病が増悪するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、長期・頻回使用を避けること。
9.7 小児等
特に2歳未満の場合には慎重に使用すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
<共通>
・遮光して保存すること。
<眼科用>
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
外箱開封後は遮光して保存すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 緑内障(0.1%未満)
連用により、数週後から眼圧亢進、また、緑内障があらわれることがある。[8.2参照]
11.1.2 角膜ヘルペス、角膜真菌症、眼部の緑膿菌感染症の誘発(いずれも頻度不明)
11.1.3 眼部の穿孔(頻度不明)
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に使用した場合には穿孔を生じることがある。
11.1.4 後嚢白内障(0.1%未満)
長期使用により、後嚢白内障があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 刺激感 | |
| 眼 | 角膜沈着物(術後炎症に本剤を使用した場合) | |
| 耳・鼻 | 局所に化膿性の感染症 | |
| 下垂体・副腎皮質系 | 長期使用による下垂体・副腎皮質系機能の抑制 |
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| その他 | 全身使用の場合と同様な症状注 | 創傷治癒の遅延 |
注)[8.3参照]
リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1% 49.1円/mL
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